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『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズを聴く! 第4回 “サラウンド”&“デモカー”の試聴

大注目の『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズの徹底試聴リポートを、4週にわたってお贈りしてきた。最終回となる今回は、“サラウンド”の試聴と、“デモカー”試聴についてお伝えしていく。

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『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズを聴く! 第4回 “サラウンド”&“デモカー”の試聴
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  • NR-MZ100PREMI
  • アルファロメオ・ジュリエッタ by ダイヤトーン
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大注目の『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズの徹底試聴リポートを、4週にわたってお贈りしてきた。最終回となる今回は、“サラウンド”の試聴と、“デモカー”試聴についてお伝えしていく。

実は『DIATONE SOUND.NAVI』は、今モデルから初めて“5.1ch”にも対応した。“NR-MZ90”シリーズまででもDVD再生ができていたが、音声は2ch対応だったのだ。これからは、DVD5.1chソフトを5.1chサウンドで楽しめる。

そして、そこにさらに、「DIATONE SURROUND」という新機能までも盛り込んでいる。これは、「フロント2ch編成時、そしてフロント+リア4ch編成時それぞれで、DIATONE独自の擬似5.1ch再生を実現する」、というものだ。通常の5.1chサラウンド(スタンダード・サラウンド)と、「DIATONE SURROUND」の2種類の“5.1ch”サウンドを味わえるのである。

せっかくなので、“NR-MZ100”シリーズを導入したら、5.1ch分のスピーカーを組みたいところではある。しかし現実的には、フロント+リアという編成が多いはずで、“NR-MZ100PREMI”ユーザーに至っては、フロントの4スピーカーに4chをあてがう(リアスピーカーは鳴らさない)ケースも少なくないだろう。となると、5.1chコンテンツの再生を、結局はフロント2chだけで行うことになる。しかし、“擬似5.1ch”再生が可能であれば、リアスピーカーを鳴らさないシステムであっても5.1chサウンドを実現できる。

さらに言うと、「DIATONE SURROUND」は単なる“擬似5.1ch”ではない。スタンダード・サラウンドよりも音像が水平・高さ方向に広がるとのことだ。5.1chに似せただけではなく、“より良い”5.1chサウンドを再現できる、というわけなのだ。

これについても、試聴室で試させていただいた。まずは通常の5.1chサラウンド(スタンダード・サラウンド)から聴いた。センタースピーカーは用いず、フロント2ch+リア2ch+サブウーファー、というスピーカーレイアウトで5.1chソフトを再生した。

5.1ch再生においても、S/N、解像度が高く、そして密度が濃いので、サラウンド感が実にリアルだ。音が前後、左右に移動する様子が手に取るようにわかる。そして、各効果音がこの上なく生々しい。さすがのサウンドだった。

そしてそのままのスピーカーレイアウトで、「DIATONE SURROUND」をオンにして、同様のシーンを再生してみると…。

なるほど確かに、音の移動する空間がぐっと広くなった。そして縦にも広がっているのが実感できた。しかしながら、密度が薄まった感覚はない。センター音像がにじむこともない。リアルさは変わらないのに、リスニングルームが広く高くなったように感じられたのだ。これは車内でより効果を上げそうだ。ゆったりとしたシアタールームで映画を楽しんでいるような気分に浸れるだろう。5.1chソフトを楽しむときには、常に“オン”でいいのではないだろうか。より快適に5.1chサウンドを満喫できる。

そして次には、リアスピーカーは使用せず、フロントスピーカーだけで同様のシーンを聴かせていただいた。

なんと、リアスピーカーがないにも関わらずリアの音を十二分に感じ取れる。これはすごい。もちろん、リアルにリアスピーカーがあるときと比べたらサラウンド感は落ちる。それは致し方ないことだ。しかし、フロント2chだけでサラウンド感を表現し、しかも不自然なにじみや、サウンドが薄まった感じが一切ないのには恐れ入った。

「DIATONE SURROUND」によって、『DIATONE SOUND.NAVI』の総合的なエンターテインメント能力は相当に向上したと言える。“NR-MZ100”シリーズを手にしたら、5.1chソフトも積極的に楽しまないと損だ。

さて、最後にデモカーでの試聴も体験させていただいた。車種は、アルファロメオ・ジュリエッタ。搭載ナビは“NR-MZ100PREMI”、フロントスピーカーにはダイヤトーン・DS-G500を装着し、サブウーファーは同・SW-G50。これらスピーカーユニットを、パワーアンプ、モスコニ・ZERO4×1台(フロント用)+モスコニ・GLADEN ONE Line120.2(サブウーファー用)で鳴らしている。

その音の印象はもちろん、試聴室で感じたものと同じだ。濃密かつ、広々としたサウンドステージが目の前に広がり、奥行き感も申し分ない。低域は低く重く、そして深みがある。中高域の密度感、厚みも十二分だ。その上で、全体のエネルギー感がすごい。音に説得力があるのだ。

せっかくクルマに乗り込んだので、ちょっとした実験を行ってみた。エアコンの風量を最大にして、その中でボリュームを絞ってみたのだ。すると…。

送風音が大きい中であるにも関わらず、小音量の音楽がにじむことなく聴こえてくる。細部までは聴き取れないごくごく小さな音量なのだが、音楽にしっかり感があるのだ。これはつまり、『DIATONE SOUND.NAVI』の音に芯があり密度が濃いからこそだ。これならば、ドライブ中、同乗者と会話するために音量を絞ったときでも、音楽をそれなりに楽しめるだろう。会話を邪魔せず、しかし音楽が着実に耳に届くはずである。

テストは以上だ。前モデルでも十二分に高音質だったのに、そこからさらに別モノと言えるレベルにまで進化している『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズ。その進化幅には、ただただ脱帽するのみだ。

この音を、ぜひともご自分の耳でご確認いただきたいと思う。聴けば誰しもが納得するはずだ。ダイヤトーンのHPを覗けば、デモカーを用意しているショップの情報と、試聴会情報を確認できる。お近くのお店やイベントをチェックして、“NR-MZ100”シリーズの音を体験しに行ってみよう。一聴の価値は相当に大きい。

《太田祥三》

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