【トヨタ ヴェルファイア 試乗】「新幹線のグランクラス、乗りたいワン!」に応える上質空間…青山尚暉 | Push on! Mycar-life

【トヨタ ヴェルファイア 試乗】「新幹線のグランクラス、乗りたいワン!」に応える上質空間…青山尚暉

自動車 試乗記

トヨタ ヴェルファイア ドッグフレンドリー試乗(エグゼクティブラウンジ)
  • トヨタ ヴェルファイア ドッグフレンドリー試乗(エグゼクティブラウンジ)
  • エグゼクティブラウンジシートを満喫する中型犬のララ
  • 大型犬のマリアは、3列目席を格納し拡大したラゲッジフロアに
  • 高いレベルの静粛性が、犬たちにも嬉しい
  • トヨタ ヴェルファイア ドッグフレンドリー試乗(エグゼクティブラウンジ)
  • トヨタ ヴェルファイア ドッグフレンドリー試乗(エグゼクティブラウンジ)
  • スライドドアのステップ高は地上約35cm、フロアはそこから約10cmの高さ
  • トヨタ ヴェルファイア ドッグフレンドリー試乗(エグゼクティブラウンジ)
わが家の愛犬、“旅するラブラドール&ジャックラッセル”のマリアとララが今、気になっているのが、なんと北陸新幹線。大好きなドッグリゾート、軽井沢にも停車することから、いつかは「グランクラス」に乗せてくれワン! とうるさい。

とはいえ、大型犬のマリアが新幹線に乗れるはずもない。が、マリアとララを納得させる裏技あり。そう、新幹線グランクラスに匹敵する豪華でぜいたくな空間、シート、装備を備えた、ドッグフレンドリーエクスプレス、トヨタ『ヴェルファイア』でのドライブ旅行である。

『アルファード/ヴェルファイア』は2.5リットル、3.5リットルのガソリン車と、2.5リットル+2モーターのハイブリッド、そして7/8人乗りに分かれており、2列目席には8人乗りベンチシート、7人乗りリラックスキャプテンシート、エグゼクティブパワーシート、最上級のエグゼクティブラウンジシートという4種類の仕様が用意される。

自動車評論家でありドッグライフプロデューサーでもあるボクとしては、犬を乗せる自由度なら2列目席はベンチシート、または足元のフロアをもっとも広くアレンジできるリラックスキャプテンシートを推奨したいところだけど、マリアとララは「グランクラス!」とうるさいので、今回は念願の“路上を走るグランクラス”、7人乗りエグゼクティブラウンジシート、それも最高19.4km/リットル(JO08モード、撮影車は18.4km/リットル)のハイブリッドモデルを用意した。

パワーパッケージ(THSII)は2.5リットル直4エンジンが152ps、21.0kg-m。モーターはフロント143ps、27.5kg-m、リヤ66ps、14.2kg-mと強力で、もちろん電気式4WD。高速走行はもちろん、これからの季節、雪道など滑りやすい路面でも安心安全だ。

そんなヴェルファイアのドッグフレンドリーポイントと言えば、まずは犬の乗降のしやすさ。スライドドアのステップ高は地上約35cm、フロアはそこから約10cmの高さとごく低く、滑りにくいステップ部は奥行き約18cmと広く、犬が足を乗せるにも好都合。

また、ラゲッジ側もフロア地上高約60.5cmとステーションワゴン並みの低さで(『カローラ フィルダー』は58cm)、3列目席を格納した状態にしておけば幅約133cm、奥行き約130cm前後(2列目席スライド位置による)もの広大なフラットフロアが出現。ミニバンならではの装備として、2/3列目席頭上にもエアコン吹き出し口があり、後席、ラゲッジ部分でも1年中、快適な空調、居住空間が保証されるのだ。

とはいえ、最初から分かっちゃいるんですが、大型犬のマリアがエグゼクティブラウンジシートに乗車するのは無理。ずーっとお座りしてなきゃいけない。大型犬が快適に乗車できるのはベンチシート、2列目席フロア、3列目席、3列目席を格納し拡大したラゲッジフロアである。

結局、エグゼクティブラウンジシートでモータートルクがもたらす静かで伸びやかな加速感、モーター動力による新幹線をほうふつさせる滑るような走り、気持ち良さを味わったのは、小型犬のララ。マリアのうらやましそうな視線を痛いほど浴びつつ、お姫様気分を味わうことができたのだった。

ミニバン界の『クラウン マジェスタ』!? と呼んでもいいヴェルファイア ハイブリッドは乗り心地、静粛性もまた、ミニバン最上レベル。全高が1895mmもあるにもかかわらず(メーカー値が1950mmなのは、エグゼクティブラウンジのみのシャークフィンアンテナを含むから)カーブなどでの前後左右の姿勢変化は最小限。車内のどこかにつかまることのできない犬も終始リラックスしてくつろげ、高級車然とした車内の静かさは聴覚に優れた犬の耳にも優しいというわけだ。

しかも、例えば高原のリゾートを目指すドライブで、高速道路でバッテリーをためておけば、目的地のリゾートのすがすがしい空気の中でEV走行を頻繁に行ってくれるのだから快適かつ環境にも優しい。付け加えれば、この堂々たるボディーサイズにして、最小回転半径は5.6mと小回りが利くから、運転のしやすさ、扱いやすさも、想像以上なのである。

さらにヴェルファイアは先進安全装備も充実している。滑りやすい路面で威力を発揮してくれるS-VSC、7エアバッグシステムはもちろん、ミリ波レーダー方式の自動ブレーキ=プリクラッシュセーフティシステム、アクセルの踏み間違いに対応(エンジン出力&ブレーキ制御)する8センサーのインテリジェントクリアランスソナー、オートマチックハイビームなどを用意。犬連れドライブでの安心安全をサポートしてくれる。

マリアとララが特にお気に入りなのは、パノラミックビューモニター。誰もが駐車の達人になれるだけでなく、車両の回りを一周、動画で映し出してくれるムービングビューによって車両の回りをウロウロしている犬や飼い主の様子が視認できるのだ。

さらにAC100V/1500Wアクセサリーコンセントも見逃せない装備。眺めのいい場所にヴェルファイアを停め、コーヒーメーカーで熱々のコーヒーをいれ、愛犬とともに絶景のカフェタイムを楽しむこともできるのだからうれしい。新幹線グランクラス並みの豪華なシートと装備、広大な居住空間に加え、新幹線では不可能なドア・トゥ・ドアの移動を可能にしてくれるヴェルファイア ハイブリッドは、犬連れドライブで"どこでもドッグカフェ"になりうる、極上のドッグフレンドリーカーと言えそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
ペットフレンドリー度:★★★★★


青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行なっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
《青山尚暉》

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