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『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズを聴く! 第2回 システムアップ時の音について

10月20日にデリバリーが開始された『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズ。それから20日ほどが経過した今となっても、これを巡る巷のざわめきは、依然衰えず…。注目度は高いままだ。

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10月20日にデリバリーが開始された『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ100”シリーズ。それから20日ほどが経過した今となっても、これを巡る巷のざわめきは、依然衰えず…。注目度は高いままだ。

さて、マイカーライフでは、今月の週刊特集の1つとしてこれについての詳細な試聴リポートを連載している。先週は“NR-MZ100PREMI”の内蔵アンプが奏でる“素”の音質性能についてリポートした。それに続いて今週は、サブウーファー、そして外部アンプを加えた時の音についてお伝えしていこうと思う。

早速本題に入ろう。“NR-MZ100PREMI”の内蔵アンプでダイヤトーン・DS-G500をパッシブクロスオーバーネットワークを介して鳴らすというシステムに、ダイヤトーンのサブウーファー、SW-G50(税別価格:8万円)を加えていただき、試聴を開始した。

ちなみに、サブウーファーユニットは、強固に作られた推奨容量のシールドボックスに組み込まれていて、これをパワーアンプ(ホーム用の10万円台半ばの製品)でドライブするというシステムレイアウトが取られていた。

そして試聴トラックをスタートさせると…。

低域の量感が一気に増えた。その上で、重く固い低音が、体の芯にずしんと響く。さらには中高域までもが厚みを増した。SW-G50とDS-G500の振動板素材が同一だから、ということもあるだろう。それぞれの奏でる音色が完全に同一で実に自然に混ざり合い、基音の上に豊潤に倍音が乗っていく。

これは“NR-MZ100PREMI”がどうの、という話ではない。DS-G500が良いスピーカーであることを疑う余地はないのだが、その17cmミッドウーファーと、SW-G50(25cmサブウーファー)では、低音再生能力が違い過ぎる、ということなのだ。カーオーディオにはサブウーファーが必須だ。いや、“NR-MZ100PREMI”だからこそ、とも言える。“NR-MZ100PREMI”の良さを楽しみ尽くさなければもったいない。その観点に立てば、サブウーファーはあったほうがいい。

ただ、どのクラスのものを加えるといいのだろうか…。しっかりしたボックスを用いて、SW-G50以上のサブウーファーを足すのなら間違いはないが…。フロントスピーカーの能力との兼ね合いもある。これについては、ご自分が信頼するショップと良く相談していただきたい。ただ、しっかりとした製品であれば、これよりも手頃な製品であっても、アドオンした効果は出るだろう。

さて、今度は外部パワーアンプを足してのテストだ。使用したパワーアンプはモスコニ・ZERO4(税別価格:28万円)。評判のモデルである。ファンも多い。

ところで“NR-MZ100”シリーズでは、外部パワーアンプを足したときのサウンドクオリティをさらに上げるべく、外部出力回路にも手が加えられている。「マルチNFBピュア伝送BufferAMP」なる回路が新搭載されていて、外部出力信号に対してのノイズ対策が徹底的に施してあるのだ。

さらには、出力電圧も上げられている。これまでの1.8Vrmsから、2.1Vrmsにまで昇圧されているという。これにより、今までの『DIATONE SOUND. NAVI』より外部アンプのゲインを絞ることができる。結果、パワーアンプから出るノイズの増幅を抑えることができるのである。

この外部出力端子にRCAケーブルをつなぎ、これまで聴いてきたのと同じ音源を頭から流すと…。

やはり外部アンプはダテではない。濃密さ、温かみ、そしてコクが増している。リッチな味わいになったのだ。パワーアンプの個性をしっかりと引き出している印象だ。

今回は2ウェイスピーカーをパッシブクロスオーバーネットワークを使って鳴らしたわけだが、マルチアンプ駆動で鳴らしたらどうなのだろうか。さらに良くなることは確実だろう。これよりももっと音質が上がることを思うと、身震いするような気持ちになった。

パワーアンプに関しても、後々は導入を目指すべきだ。“NR-MZ100PREMI”を持っている時点で、この音を自分のものとする権利が得られる。その権利を行使しない手はない。

さて次回は、ハイレゾの試聴、および、サラウンドの試聴へと移っていく。次週の当記事も、お楽しみに。

《太田祥三》

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