東京都教育委員会は11月6日、「公立学校卒業者（平成26年度）の進路状況調査編」をとりまとめ公表した。都立高校卒業者4万2,307人のうち53.0％が進学しており、特に女子は前年度より1.5ポイント増の55.0％となった。
報告書は、平成27年5月1日現在の実施された公立学校統計調査のうち、平成26年度公立学校卒業者（平成27年3月卒業）を対象に、進路状況をまとめたもの。
平成27年3月の都内公立中学校の卒業者は7万8,168人で、前年度より68人減少。進学者数は7万6,768人、進学率は98.2％となり過去最高を更新した。また、通信制進学率（1.8％）も、通信制進学率調査の開始以来、もっとも高い数値となっている。
卒業者のうち全日制課程に進学するのは7万643人。設置者別の進学者数をみると、4万2,045人（53.8％）が都内公立高校、205人（0.3％）が都内国立高校、2万4,193人（31.9％）が都内私立高校、3,462人（4.4％）が都外の高校へ進学している。前年度の進学率と比較すると、都内公立高校は0.2ポイント減少、都内私立高校・都外高校はそれぞれ0.2ポイント増加した。
平成27年3月の都立高校（全日制および定時制）の卒業者は4万2,307人で、前年度より1,042人増加。進学者数は2万2,423人で、進学率は前年度より1.0ポイント増の53.0％。平成17年以降で最高の割合となっている。男女別にみると、男子は2万970人（進学率51.0％）、女子は2万1,337人（進学率55.0％）。女子の進学率は、前年度より1.5ポイント増となった。
進学者のうち93.2％が大学へ、6.6％が短期大学へ進学している。学校種別の男女の割合をみると、大学への進学者は男子の98.8％、女子の88.2％を占めている。平成21年度の大学進学率と比べ、男子は0.8ポイント、女子は4.7ポイント増となった。一方、短期大学は、平成21年度に女子進学者の16.3％を占めていたが、平成26年度には11.7％へと減少している。
大学進学者の進学先を学科別にみると、男子は社会科学系（42.9％）、工学系（21.6％）が多く、女子は社会科学系（30.6％）、人文科学系（24.4％）が多かった。
