『PAN』監督が語る、ヒュー・ジャックマン&ギャレット・ヘドラントの味わい方! | Push on! Mycar-life

『PAN』監督が語る、ヒュー・ジャックマン&ギャレット・ヘドラントの味わい方!

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『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』ジョー・ライト監督/photo:Naoki Kurozu
  • 『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』ジョー・ライト監督/photo:Naoki Kurozu
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  • リーヴァイ・ミラー/『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』- (C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
  • 『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』ジョー・ライト監督/photo:Naoki Kurozu
  • 『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』 (C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
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  • 『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』- (C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
  • 『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』ジョー・ライト監督/photo:Naoki Kurozu
ヒュー・ジャックマンが怪演する悪の海賊・黒ひげと、ハリウッド注目の30代ギャレット・ヘドラントが扮するピーターパンの“兄貴分”のような存在で、プリンセスと恋までしてしまう若き日のフック船長。魅力的な大人の男2人が、このファンタジー大作に深みを与えている。

先日、公開を迎えた映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』。あの誰もが知るピーターパンがどのように生まれたのか? その秘話が描かれるが、メガホンを握ったジョー・ライト監督に、本作の魅力――特に、多くの女性が心惹かれるヒュー&ギャレットが演じる、黒ひげとフックについて解説してもらった。

ライト監督といえば『プライドと偏見』、『つぐない』、『アンナ・カレーニナ』と文芸作品の映像化のイメージが強い。本作についても「私たちがよく知るピーターパンの物語ではあるけど、独創的で魅力的な脚色が施されていて、これまでの作品とは一線を画している」と単なるこども向けファンタジー、童話の前日譚にとどまらないと自信をのぞかせる。

ロンドンの孤児院で暮らしていた少年ピーターが、あのピーターパンになるまでを描くが、まさにピーターを特別な世界へと連れ去るのが、本作の最大の悪党であり、ネバーランドに君臨する大海賊の黒ひげである。ヒューは、気まぐれに人を殺し、時に歌い、時にピーターを試し、またある時は老いを前にうろたえるなど、様々な表情を見せる黒ひげを魅力的に体現している。ライト監督は、黒ひげとピーターが対峙するあるシーンを挙げ、黒ひげについてこう語る。

「私がこの映画で最も好きなシーンが、黒ひげがピーターに剣を突きつけ『勇気はあるか?』と問う場面です(※これにピーターは『そうありたいと思ってる』と答える)。そこで黒ひげは、“死”について語るのです。その姿は、まるで死を望んでいるかのようにも見えます。彼は永遠の若さを望んでいるのに! 非常に興味深いところです。彼はピーターに剣を渡しますが『ここで自分を殺してもいいんだ』『そんな勇気がお前にあるのか?』という問いかけでもあります。どこか、壊れかけた人間の魅力が彼には宿っているのかもしれません」。

ライト監督は、こうした内面をも含め見事に黒ひげを体現したヒューへの賛辞を惜しまない。

「私は演劇での経験を積んだ俳優が好きです。規律を重んじ、技術的な積み重ねを持ち、こちらの意見や要望を、マインドをオープンにして受け入れ、理解してくれます。今回の彼との仕事も、撮影の技術的な部分について話した後は、ほぼ彼の感性に任せて演じてもらいましたが、常にこちらの想像を超える演技で驚かせてくれました。そうした俳優は監督にとって最も楽しみな存在です。一方で、彼は大スターでありながら、エゴのかけらもなく、常に誠実にスタッフと接し、作品作りに没頭します。まさに“巨人”と言うべき優れた俳優です」。

一方のギャレットが演じた、若き日のフックもまたワイルドさとユーモアを兼ね備えた魅力的な男である。黒ひげの下で働きつつ、チャンスを逃さずピーターと共に脱出し、冒険を共にすることになる。観客は、彼がいずれはあのフック船長となり、ピーターと対決することになるのを知った上で、見ることになるが…。

「本来、フック船長が座るべき立場にこの映画では黒ひげが居座っているので、フックには異なる役割を課しました。ずっと崇めていたり、長く好意を持っていた相手が、実はそんな存在ではなかったと知った時、その落胆はより大きなものになるでしょう? 私はそのギャップが好きなんです(笑)。映画ではフックはピーターの兄貴分のような存在ですが、そうやって慕えば慕うほど、あとで互いの立場が変わってしまった時の憎しみも増すことになる。そういう前提でフックという人物を描きました」。

演じたギャレットに対し、ライト監督はヒューとはまた違った興味を見出している。

「ギャレットには、先ほど、ヒューについて語ったような演劇的な素地はありません。全く違うアプローチで俳優になっていますが、彼の演技は本能的で、勘の鋭さを持っていますし、10代のころから数多くの映画での経験を重ねているだけに、しっかりとした演技力を備えています。ミネソタの北部出身ですが、何もない田舎で育ったそうで、どこかジョン・フォード監督の映画から抜け出てきたような存在感があります。そうした彼の持つ“素材”としての面白さをそのまま、この映画で活かしました」。

ピーターを間に挟みつつの三つ巴の戦いが展開するが、あなたが惹かれるのはどっち?
《photo / text:Naoki Kurozu》

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