【東京モーターショー15】KEN OKUYAMA のヤンマー製品「デザインでブランド価値向上めざす」 | Push on! Mycar-life

【東京モーターショー15】KEN OKUYAMA のヤンマー製品「デザインでブランド価値向上めざす」

東京モーターショー15でKEN OKUYAMA DESIGN は3台のスポーツカーをワールドプレミアした。しかし同時に展示された2台のヤンマー製品も、エキゾチックなスポーツカーに劣らない存在感を放っていた。

自動車 ニュース
KEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行代表
  • KEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行代表
  • ヤンマーの大型トラクター「YT5113」と、ミニ耕耘機「YK650MR」
  • ヤンマーYT5113
  • ヤンマーYT5113
  • YTシリーズのアイデアスケッチの1枚
  • ヤンマーYT5113
  • ヤンマーYT5113
  • ヤンマーYT5113

東京モーターショー15でKEN OKUYAMA DESIGN は3台のスポーツカーをワールドプレミアした。しかし同時に展示された2台のヤンマー製品も、エキゾチックなスポーツカーに劣らない存在感を放っていた。

同社代表の奥山清行氏はヤンマーホールディングスの取締役を務めるほか、農業機械をはじめとした各種ヤンマー製品のデザインを監修している。2013年の東京ショーで公開したコンセプトトラクターが大きな注目を集めたことを記憶する人も多いだろう。

今回は、そのデザイン要素を反映させて今年5月に発売された大型トラクターの『YT5113』と、ロータリータイプ小型耕耘機の『YK-MR』がブースに展示された。YTシリーズはヤンマー製トラクターのフラッグシップに位置づけられるもので、機能性だけでなく「働くこと、乗ることに誇りを持てるデザイン」が追求されている。

ヤンマーでは「高い居住性と快適な操作性をあわせもつ。そして何より所有する歓びをオペレータ ー感じさせるとともに農業の未来をも訴求しています」と説明する。

YK-MRは、耕耘機らしからぬシャープなシルエットとグラフィックを持つボディが特徴。従来はエンジンや燃料タンクなどを個々にカバーするのが主流だったが、それらを一体ボディで覆うことでスマートかつスタイリッシュなイメージとなった。ウェッジシェイプのシルエットとグラフィックは、後部上方に向かって伸びるハンドルやレバーの傾きと調和するようデザインされ、いっそうスピード感を強調している。

ヤンマー経営企画ユニット・ブランドコミュニケーション部コーポレートコミュニケーショングループの大山裕誉専任課長によれば、同社は製品デザインやブランドアイデンティティ、コーポレートアイデンティティの刷新・再構築中であり、現在はKEN OKUYAMA DESIGNによるデザインの商品が世に出るようになったばかりだという。

「YTシリーズを最初に出したのは、これがトラクターのフラッグシップと位置づけているからです。今後はこのデザインを中・小型トラクター、それに他の製品にも展開してゆきます」と大山専任課長。もちろん最適化を図ってアレンジを加えるためまったく同じではないが、コンセプトやスタイリングの方向性は同じとのこと。

「しかたなく使うよりも誇りを持って使うほうが気持ちよいし、ポジティブな気分で働けば効率も上がるはずです」とのことだが、これは農業機械に限らず、あらゆる製品に通じる真理だろう。

《古庄 速人》

特集

page top