【東京モーターショー15】ヨコハマ、2016年からスーパーフォーミュラへタイヤ供給…20年ぶり | Push on! Mycar-life

【東京モーターショー15】ヨコハマ、2016年からスーパーフォーミュラへタイヤ供給…20年ぶり

自動車 ニュース

中嶋悟JRP会長(左)と野地YOKOHAMA社長。
  • 中嶋悟JRP会長(左)と野地YOKOHAMA社長。
  • 2016年のスーパーフォーミュラは、ヨコハマによるワンメイクタイヤ供給下での戦いとなる。
  • 今季、何度か実施されてきた開発テストで撮影されたと思われる「SF14+YOKOHAMA」。
  • 発表に臨んだ野地社長。
  • スーパーフォーミュラのシリーズ運営団体JRPの会長を務める中嶋悟さんも登壇。
  • ADVANが2016年からのスーパーフォーミュラを支えることに。
  • スーパーフォーミュラのチーム部門タイトルを今季も獲得したTOM'Sチームの2台(3年連続4度目、搭載エンジンはトヨタ、#1=中嶋一貴、#2=A.ロッテラー)。
  • スーパーフォーミュラでは、ホンダとトヨタのエンジン対決も展開されている(写真はホンダエンジンを搭載する小暮卓史のマシン)。
第44回東京モーターショーのプレスデー2日目(29日)、横浜ゴム(ヨコハマ)が自社ブースでのプレスカンファレンスにおいて、来季からスーパーフォーミュラ(SF)へのワンメイクタイヤ供給を開始することを正式発表した。

ヨコハマは近年、世界ツーリングカー選手権(WTCC)や全日本F3選手権でワンメイクタイヤ供給を行なってきた実績があり、またF3世界一決定戦として知られるマカオGPでは30年以上の長きに渡ってワンメイクタイヤ供給を務めてきてもいる。他社と競合するSUPER GTでもGT500、GT300の両クラスに参戦中で、特にGT300では多くのマシンの足元を支え続けるなど、常にモータースポーツに積極参戦してきたタイヤメーカーのひとつだが、今回、久々に全日本トップフォーミュラへのタイヤ供給実現となった。

このカテゴリーへのヨコハマのタイヤ供給は、ワンメイクではなかった時代の1996年以来20年ぶり。既に開発テストが各サーキットで進行中ということが明らかになっており、これまでワンメイク供給を担ってきたブリヂストンが「今季限り」を9月末に正式発表していたことからも、「SFのタイヤが2016年からヨコハマのワンメイクになる」ことは既成事実化していた状況でもあったが、この日、ついに正式発表を迎えた。

会見にはヨコハマの野地彦旬(ひこみつ)社長と、SFのシリーズ運営団体JRPの中嶋悟会長が登壇。野地社長は、かつて全日本トップフォーミュラ等でヨコハマのレーシングタイヤ開発の最前線にいたエンジニアであり、「私がF2で戦っていた時代には、(当時現役で王者常連だった)中嶋さん+ブリヂストンさんに結構いじめられた記憶も鮮明にございます」という思い出話も笑顔で語りつつ、「今回の話があった際に、当社の現在の開発サイドから『ぜひ、やりたい』という熱烈な訴えがありました」ということが決断の最大の理由だった旨を語った。

開発サイドの意欲の背景には「将来、どういうカテゴリーのオファーがあっても対応できる技術を磨ける」という意があったことも野地社長は付け加えている。そして、展示された現在のSF参戦マシン「SF14」は、野地社長らが開発陣頭にあったタイヤ競合時代を思い出させる、伝統のADVANカラーに彩られていた。もちろん現在のSFではこれが実戦で見られることにはならないが、トップカテゴリーに挑戦するヨコハマ技術陣の気概の継承、そんなことを思わせるような演出であった。

また、野地社長は開発陣に対しSF参戦のGOサインを出す条件として、「B級ライセンス取得ドライバーが中心の競技、ダートラやジムカーナ、ラリーのタイヤに関しても(引き続き)しっかり開発をやること」という条件を付したことを語った。このあたりも実にヨコハマらしいところだ。

SFに供給されるレーシングタイヤは、オレンジオイル配合技術により、優れたグリップ性能を維持しつつ環境性能も高めた「ADVAN A005」と、ウエット用の「ADVAN A006」。タイヤサイズはフロントが250/620R13、リヤが360/620R13(250および360は総幅=mm、620は外径=mm)。

日本人初代F1レギュラー選手であり、現在はSFを戦うNakajima Racingの監督でもある中嶋JRP会長は、「来季からヨコハマさんに素晴らしいタイヤを供給していただくことになりました。SFの新たな1ページということになりますが、ヨコハマさんと一緒にテスト等に取り組んで、ファンのみなさんにより素晴らしいレースをお見せすることを誓います」と語っている。

ヨコハマのワンメイクタイヤという新たな要素の登場で、戦局が大きく動く可能性もある来季のSF。日本最高峰の戦いの新たな景色が今から楽しみだ。
《遠藤俊幸》

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