カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #123: TOYOTA・ARISTO(オーナー・高橋 寛さん)by lc sound factory 前編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #123: TOYOTA・ARISTO(オーナー・高橋 寛さん)by lc sound factory 前編

今回紹介するカスタム・オーディオマシンは栃木県のlc sound factoryが製作したアリストだ。キッカー中心で組まれたシステムやL7×2発組みの迫力サウンド、さらにはオーセンティックなデザイン処理など見どころ満載のカスタムカーに仕上がった。

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


今回紹介するカスタム・オーディオマシンは栃木県のlc sound factoryが製作したアリストだ。キッカー中心で組まれたシステムやL7×2発組みの迫力サウンド、さらにはオーセンティックなデザイン処理など見どころ満載のカスタムカーに仕上がった。


重低音サウンドを存分に楽しむために
トランクに15インチのL7×2発を投入



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トランクルームのイメージを決定付けているのはウォール面に完璧にフィットさせた15インチのL7×2発。ギリギリの口径をビルトインすることで絶好のバランスを獲得した。両サイドのアンプラックをシンプル形状にしたのもオーナーの狙いだ。

キッカーのサウンド & デザインに惚れ込んだオーナーがアンプ & スピーカー群をキッカーでまとめ上げたアリスト。中でもオーナーが当初から一貫してこだわったのが15インチのL7を2発組むことだった! そのためにトランクルームのウォール前面がほぼすべてL7の振動板で埋め尽くされているのが分かるだろう。

デザイン上のバランスの良さとは裏腹に、このインストールは非常に難易度が高い。そのワケはトランクルームの前面ウォールのスペースにL7の15インチがギリギリなため、バッフル面を広く確保できないのだ。そこで対策としてエンクロージャー内部に縦ピラーなどを入れることで強固な補強を施し、L7の大パワーをしっかり受け止る事に成功。また後席との間にはシートベルトの巻き取りメカなどが複雑にレイアウトされているため、かなり特殊な異形エンクロージャーにして推奨容量を確保するという困難なワザが施された。

トランクルームのデザインはシンプル & 純正風を目指し、あえてカーペットを使った仕上げとしているのも狙い。それだけにL7や両サイドのCXシリーズのパワーアンプがより一層ショーアップされている。


スタンダードなデザインで落ち着きを表現
カーペットによる処理で純正イメージを残す



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L7の上下左右を見るとクリアランスがごくわずかしかないのが見て取れる。右サイドにはCX1200.1を2機、左サイドにはとDX400.4とヒューズホルダーをインストール。またラック内にはキネティックのサブバッテリーをビルトインした。

15インチのL7×2発が見事にジャストフィットするトランクルームのウォール面。角形サブウーファーならではのデザインを作りだし、このトランク最大の見どころとなった。両サイドにはアンプラックを設けているが、デザインのキーワードは「角」。さらにアクリルのラックなどを使ったり曲面を多用した最新のデザインではなく、直線基調のデザインや露出させて設置したパワーアンプでオーセンティックなスタイルを表現。ラックの端面には凸型の段差を設けることでアクセントにするなど、単にシンプルなだけなインストールになることを避けているのも見どころと言えるだろう。

L7は2機のCX1200.1でドライブされる。十分なパワーを備えたパワーアンプを投入することで、本来L7が持っているポテンシャルを十二分に引き出すという作戦。厳しい条件の中、推奨容量を確保したエンクロージャーサイズとも相まって、力強く迫力満点の重低音を引き出すことに成功している。


スペアタイヤも使えるフロア面の処理
こだわりのヘアライン処理でデザイン性もMAX



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フロアの化粧パネルを引き起こすとスペアタイヤが現れる。実用性を考えたオーナーがこだわった構造だ。トップパネルのアルミヘアラインはL7のグリルとの統一感を狙った処理。アンプラックにはLEDを使ったライティングも施す。ただしユニットを浮かび上がらせる効果を狙った最小限の処理だ。

トランクルームへのオーナーのもう一つのこだわりはスペアタイヤの格納を絶対条件にした点だ。これだけのユニットを詰め込みながら、フロアを開閉できるメカニズムを施しているのが独特。フロア表面はアルミ+アクリルを使ったプレートをビルトイン、アルミにはあえて不均一なヘアライン処理を斜めに施し、オールドイメージを引き出すとともにL7のグリルに施された斜めのヘアライン処理との統一感も表現している。このフロアパネル、単なるカバーではなく、トランク内のデザインを凝縮したカスタムが施されている注目アイテムでもあるのだ。

またパワーアンプはアンプラックからわずかに浮かしてマウントされているが、下部には白色のLEDを使ったライティングが施される。ギラギラと輝かせる光り物カスタムとは一線を画する、大人のムード満点のショーアップスタイルがトランク内をアダルトに彩る。

L7を中心にした魅せるトランクルームでありながら、あくまでもシンプルで純正イメージを色濃く反映させたデザインにこだわったアリスト。一つ一つの処理にコンセプトを感じさせる作りで、質の高いカスタムカーを作り上げた。次週はオーバルをドアにダブル付けするなど、トランクの作りに負けず劣らず見事な出来映えを見せるフロントステージについて紹介するので、こうご期待!

《土田康弘》

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