“ハイレゾ”最前線!! 「システム構築術」と「醍醐味」を 詳細リサーチ! #4: “ハイレゾ”の魅力とは? by Sound Station Av Kansai | Push on! Mycar-life

“ハイレゾ”最前線!! 「システム構築術」と「醍醐味」を 詳細リサーチ! #4: “ハイレゾ”の魅力とは? by Sound Station Av Kansai

カーオーディオにおける“ハイレゾ”の最新事情をリポートしている。最終回となる今回は、サウンドステーション AV Kansai 堺店の岩元さんにお訊きした、「ハイレゾの魅力」についてのお話を掲載する。先週にご紹介した“ハイレゾ”システム搭載車、BMW・X4を製作した岩元さんは、“ハイレゾ”の利点はどこにあると考えているのか…。じっくりとお読みいただきたい。

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“ハイレゾ”最前線!! 「システム構築術」と「醍醐味」を 詳細リサーチ!


カーオーディオにおける“ハイレゾ”の最新事情をリポートしている。最終回となる今回は、サウンドステーション AV Kansai 堺店の岩元さんにお訊きした、「ハイレゾの魅力」についてのお話を掲載する。先週にご紹介した“ハイレゾ”システム搭載車、BMW・X4を製作した岩元さんは、“ハイレゾ”の利点はどこにあると考えているのか…。じっくりとお読みいただきたい。

まずは、“ハイレゾ”によって何が変わったのか、という質問からぶつけてみた。

「“ハイレゾ”が登場したことによって、音楽を巡る状況がシンプルになったと感じています。デジタルとアナログ、どちらが良い音なのかという論議があって、まず、サンプリングされているデジタル音源はアナログよりも情報量が少ないという事実があるんですが、しかし音楽製作の現場ではそもそもデジタルで録音が行われていて、ではどこからどこまでがアナログなのか、とか、“もや”っとする話が多々ありましたよね。しかし“ハイレゾ”が登場したことにより、アナログとデジタルの垣根が、ほぼなくなったと思うんです。お互いを認め合える状況になった、と言ったらいいでしょうか。“ハイレゾ”を聴くことで“スーパーアナログ”の良さってこういうことだったんだとわかったり、デジタルであることが否定されなくなったり。結果、良い音に、良い音楽に、素直に浸れる状況になったと思うんです。まずはここに、“ハイレゾ”が登場した意義があると思っています」

なるほどだ。そのとおりだと思った。物事に垣根などないほうが良い。

さて、次には“ハイレゾ”の良さについてお訊きした。

「明らかに音が良いですよね。どう良いのかというと、おおらかだと思うんです。絶対的に情報量が多くどこまでもスムーズで。そこにおおらかさを感じるんです。

あと、昔よく聴いていたディスクを“ハイレゾ”で聴いてみるのも面白いですね。あの曲がこんなに楽しく聴けるんだ、ということが結構あるんですよ」


BMW・X4 by Sound Station Av KansaiBMW・X4 by Sound Station Av Kansai

BMW・X4 by Sound Station Av Kansai


さらには、“ハイレゾ”に期待することも訊いてみた。

「当然のことですけれど、これをきっかけにして、オーディオに興味を持ってくださる方が増えたらいいな、と思っています。そして“ハイレゾ”って何者? と気になった方には、ぜひとも体験していただきたいですね。その方を納得させられるだけの力を、“ハイレゾ”は持ち得ていますから」

ところで、カーオーディオに“ハイレゾ”を取り入れる時の“流儀”などはあるのだろうか。

「“ハイレゾ”だからこうだということは、一切ないですよ。ユニットによっての向き不向きもないと思っています。例えば、ワイドレンジなスピーカーが向いていると言われることもありますが、ナローレンジなスピーカーで“ハイレゾ”を聴いてみたら、以前よりもワイドレンジに鳴ってくれた、なんてこともあり得ます。“ハイレゾ”によって、使っているスピーカーの新たな面を発見できたりもするんですよ。決めつけてしまっては、面白さが失われてしまいますよね。どういうシステムが向いているのかとかは、後からゆっくり追求していけばいいと思うんです。とりあえずは今のシステムのままで、ナビの外部入力に“ハイレゾ”プレーヤーを繋げてみるのでも良いですし。あれこれと悩まずに、一刻も早く体験していただきたいですね」


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“ハイレゾ”を巡る“今後”についてもお訊きした。

「どんなシステムでも、普通に聴けるようになってほしいですね。純正デッキでも聴けるくらいに。

でも、“ハイレゾ”だけしか聴けないシステムもどうかと思うんです。CDでしか持っていない(存在していない)音源もあるでしょうし、MP3でしか持っていない曲だってありますよね。なので、システムはどんな音源でも聴けるものであってほしいと。“ハイレゾ”によって楽しみ方の幅が広がっていけばいいなと思っています。“ハイレゾ”だけしか聴けない状況では、むしろ楽しみが狭まってしまいますよね。

とにかく、いろいろと決めつけずに、おおらかな気持ちで“ハイレゾ”を楽しんでいただきたいと思います。1人でも多くの方に、まずは体験していただきたいですね」

納得できる話ばかりだったと思うのだが、いかがだったろうか。とにもかくにも、興味があれば即、“ハイレゾ”を取り入れるべき、というのが岩元さんのご意見だ。十分に楽しめるだけのタイトルが出揃ってきている、ともおっしゃっていた。

今か先かと迷っている貴方。“ハイレゾ”を取り入れるのは、“今”だ。

《太田祥三》

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