ドイツの実力ブランド“rainbow”から 新機軸DSP『DSP1.8 + WiFi Module』登場! 能力のすべてを緊急リポート!! #2: サウンドインプレッション編 | Push on! Mycar-life

ドイツの実力ブランド“rainbow”から 新機軸DSP『DSP1.8 + WiFi Module』登場! 能力のすべてを緊急リポート!! #2: サウンドインプレッション編

大注目のデジタルシグナルプロセッサー、“rainbow”(レインボウ)『DSP1.8 + WiFi Module』。その能力のすべてに迫ろうとしている当特集。2回目となる今週は、サウンドインプレッション・リポートをお届けする。使い勝手も含め、音の実際を詳しくお伝えする。

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ドイツの実力ブランド“rainbow”から 新機軸DSP『DSP1.8 + WiFi Module』登場! 能力のすべてを緊急リポート!!


大注目のデジタルシグナルプロセッサー、“rainbow”(レインボウ)『DSP1.8 + WiFi Module』。その能力のすべてに迫ろうとしている当特集。2回目となる今週は、サウンドインプレッション・リポートをお届けする。使い勝手も含め、音の実際を詳しくお伝えする。

先週は“rainbow”というブランド自体について詳しく解説した。それを踏まえ今週は、サウンド・インプレッションをお届けしていく。

と、その前に、まずは基本的なスペックからご紹介しておこう。



DSP1.8 + WiFi Module(税抜価格:15万円)


●仕様:Wi-Fi 対応型デジタルシグナルプロセッサー●RCA/ハイレベル入力:6系統●TOSLINK 入力(S/PDIF・6/24Bit@44.1/48/96kHz)、AUX 入力(3.5 mmミニプラグ)、MOST 入力(モジュール別売)、マイクロUSB 入力対応(Windows PC)●RCA出力:8系統●TOSLINK出力●サイズ(幅× 奥行× 高さ):200mm×179mm×42mm●DSP1.8 専用Wi-Fi モジュール付属

当機の特長はなんといっても、Wi-Fi対応端末をヘッドユニットとするWi-Fiストリーミング再生が可能なこと。であるのだが、それ以前に、通常のDSPと同じくCDプレーヤー等と繋いで使うことも可能だ。その場合の入力は、RCA、もしくはハイレベルでともに6系統が装備されている。

それに加えてさらに、TOSLINK入力、AUX入力、Wi-Fiストリーミングの、3系統の入力が備えられているDSP、というわけだ。

基本的な操作も、iPhone、iPad、またはAndroid、WindowsPC等で行える。専用アプリをインストールし、そのアプリで入力切り換えや、選曲、ボリューム操作を行えるのだ。そして調整はiPad、もしくはWindowsPCで行う。これらでの操作もWi-Fiで(ワイヤレス)で行える。もろもろにおいてデジタル端末との親和性が高くなっているのである。印象としては、デジタル端末ありきのDSPという風情。新時代のDSPという香りがプンプンする。


DSP1.8 + WiFi Module

DSP1.8 + WiFi Module


というわけで、試聴もiPhoneをヘッドユニットとして使用して行った。そしてせっかくなので、Wi-FiストリーミングとAUX入力の2系統での聴き比べも敢行した。

試聴システムをご紹介しておこう。パワーアンプには、 “RS Audio”の4chモデル、『RS Revelation A40』(税抜価格:25万円)を使用し、スピーカーも “RS Audio”で統一。こちらはスーパーハイエンドスピーカー、『RS Audio Master2』(税抜価格:65万円)を使用した。DSPの素の音を聴くために、調整機能はすべてフラットにして、かつ2chフルレンジ出力し、スピーカーのパッシブクロスオーバーネットワークで帯域分割する、というシステム構成を取った。

まずは、Wi-Fiストリーミング再生から試してみた。

今回使用したアンプ、スピーカーは、試聴取材において何度も聴かせていただいているのだが、いつもどおりの音だ。それぞれの性能の高さを十二分に堪能できた。各楽器の分離もよく、音の輪郭もはっきりしている。雑味のない音だった。そして、『RS Audio Master2』らしく、実に正確なサウンドが聴けた。レスポンスが早く、スピード感のあるサウンドだ。


DSP1.8 + WiFi ModuleDSP1.8 + WiFi ModuleDSP1.8 + WiFi Module

DSP1.8 + WiFi Module


続いて、iPhoneのライトニング・ドックからのデジタル出力をiFi AUDIOのDACを経由してアナログ変換し、それを『DSP1.8 + WiFi Module』のAUXにつないぐ、というやり方で聴いてみた。

こちらはアナログ接続なのだが、なかなかどうして、その音は悪くなかった。むしろ、アナログらしい滑らかさや密度感があり、ツヤや深みが増しているようにも聴こえた。AUX接続も侮り難し、である。質の良いDACを用いれば、AUX接続でもなかなかなポテンシャルを発揮できることが確認できた。


DSP1.8 + WiFi ModuleDSP1.8 + WiFi ModuleDSP1.8 + WiFi Module

DSP1.8 + WiFi Module


というわけで、今回のこの組み合わせではAUXの音も魅力的だったわけだが、そうはいってもDACを用意しなくてはならないし、あくまでも有線接続だ。それに対してWi-Fiストリーミングではワイヤレス。しかも音楽信号はデジタルのままDSPに入っていく。D/Dコンバーターを用意せずともiPhoneとのデジタル接続が可能なのだ。ここは大きな利点である。さらに言えば、音楽信号の出力と充電を同時に行うことも可能なのである(ドックから信号を取り出すときは、充電を同時に行えない)。

ちなみに、選曲やボリューム調整は、iPhoneの音楽アプリで操作ができる。つまり、普段のiPhoneの操作感そのままでいけるのだ。ワイヤレスであることも含め、Wi-Fiストリーミング再生の総合的な使い勝手は高い。この快適性を得るためだけにこれを選ぶのもアリだと思えた。

さて次週は、DSPとしてのキモ、調整能力について詳しく見ていく。お見逃しなく。

《太田祥三》

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