『DIATONE SOUND.NAVI』ならではの システム構築術 徹底解説! #2: “フロント2chシステム” | Push on! Mycar-life

『DIATONE SOUND.NAVI』ならではの システム構築術 徹底解説! #2: “フロント2chシステム”

『DIATONE SOUND.NAVI』における、システム構築術のいろいろをご紹介している。前週は、“フルレンジスピーカー”を鳴らすときの『DIATONE SOUND.NAVI』ならではのスペシャルシステムをご紹介した。そして今週は、その他の“フロント2chシステム”について解説していく。『DIATONE SOUND.NAVI』では、どのような“フロント2chシステム”が構築可能なのか、それらにはどのようなメリットがあるのか…。じっくりとお読みいただきたい。

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『DIATONE SOUND.NAVI』ならではの システム構築術 徹底解説!


『DIATONE SOUND.NAVI』における、システム構築術のいろいろをご紹介している。前週は、“フルレンジスピーカー”を鳴らすときの『DIATONE SOUND.NAVI』ならではのスペシャルシステムをご紹介した。そして今週は、その他の“フロント2chシステム”について解説していく。『DIATONE SOUND.NAVI』では、どのような“フロント2chシステム”が構築可能なのか、それらにはどのようなメリットがあるのか…。じっくりとお読みいただきたい。

今回は、「『DIATONE SOUND.NAVI』における“フロント2chシステム”のいろいろ」、がテーマだ。フロントスピーカーに『DIATONE SOUND.NAVI』の内蔵アンプの2ch分だけを使って、もしくはライン出力の2ch分だけを使って、どのようなシステムが構築できるのかをご紹介していく。ちなみに、先週に取り上げた、フルレンジスピーカーを鳴らすときの“仮想2ウェイシステム”も“フロント2chシステム”だ。今週はそれ以外をご紹介していく。

スタンダード機と、“PREMI”で内容が異なっている。まずスタンダード機では、フルレンジスピーカーを使用したときの“仮想2ウェイシステム”に加え、「パッシブクロスオーバーネットワークのあるセパレート2ウェイスピーカーシステムを使用して“マルチウェイ・タイムアライメント”を施す」 “フロント2chシステム”が存在する。 “マルチウェイ・タイムアライメント”の働きによって、各スピーカーから発せられる音を個別にコントロールすることが可能、というものだ。まさに、『DIATONE SOUND.NAVI』だけで実現できるスペシャルなシステムである(“マルチウェイ・タイムアライメント”機能の仕組みについては、前週の記事を参照してほしい)。


[パッシブ 2ウェイ][パッシブ 2ウェイ][パッシブ 2ウェイ]

[パッシブ 2ウェイ]


そして上級機である“PREMI”では、「“マルチウェイ・タイムアライメント”を運用しての“パッシブ3ウェイシステム”」という“フロント2chシステム”も組める。パッシブクロスオーバーネットワークを使って3ウェイスピーカーをフロント2chシステムで鳴らすにも関わらず、3ウェイすべてのスピーカーの距離補正・ゲイン調整を個別にコントロールできるシステム、である。


[パッシブ 3ウェイ][パッシブ 3ウェイ][パッシブ 3ウェイ]

[パッシブ 3ウェイ]


さらに“PREMI”ではもう1つ、スペシャルなシステムが構築可能だ。それは、「2ウェイスピーカーを“仮想3ウェイ”として扱う」、という“フロント2chシステム”だ。2ウェイスピーカーに対して3ウェイの“マルチウェイ・タイムアライメント”をかけるのである。これにより、2ウェイスピーカーシステムの能力を最大限に発揮することが可能だ。

このメカニズムについて詳しい解説は、次週の“フロント4chシステム”の解説時に行う。“フロント4chシステム”においても、“仮想3ウェイシステム”が存在する。そしてどちらにおいてもメリットは共通だ。なので、そこで合わせて詳細解説させていただきたいと思う。

今週は、“仮想3ウェイシステム”も含めての“フロント2chシステム”全体のメリットをご説明していく。メリットは主に2つある。

1つ目は、「コストパフォーマンスが高い」こと。“マルチアンプシステム”では、スピーカーと同じ数のアンプのchが必要だが、“フロント2chシステム”ではアンプは2chで完結できる。インストールスペースも、ケーブルの本数も少なくてすむ。

または、“マルチアンプシステム”と同額の予算をかければ、より上級なパワーアンプを購入することも可能となる。4chの“マルチアンプシステム”と同額の予算があれば、価格が2倍のパワーアンプが使える。6ch(3ウェイ)の“マルチアンプシステム”と同額の予算があれば、価格が3倍のパワーアンプをおごることができる。

2つ目のメリットは「そのスピーカー本来の音を楽しむことができる」こと。スピーカー開発においては、パッシブクロスオーバーネットワークも含めて音造りがされているケースがほとんどだ。パッシブクロスオーバーネットワーク込みで鳴らすことで初めて、開発者が狙った音をストレートに再現できる、とも言えるのだ。この部分も“フロント2chシステム”の醍醐味だ。

これらのメリットは、一般的な“フロント2chシステム”でも同様に享受できるものだが、『DIATONE SOUND.NAVI』以外で“フロント2chシステム”を組むときは、これらのメリットと引き替えに、「各スピーカーの距離補正とゲイン調整を個別にコントロールする」という利便性を失うこととなる。

しかし『DIATONE SOUND.NAVI』での、“マルチウェイ・タイムアライメント”を用いた“パッシブ2ウェイシステム”、または“パッシブ3ウェイシステム”では、それを失わない。ここに妙味があるわけだ。

さて、次週は『DIATONE SOUND.NAVI』における“フロント4chシステム”のいろいろを解説していく。お読み逃しなく。

《太田祥三》

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