『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編 #4: “10バンドイコライザー” 後編 | Push on! Mycar-life

『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編 #4: “10バンドイコライザー” 後編

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『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編
  • 『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編


講師:木村友紀さん(東京車楽)


『DIATONE SOUND.NAVI』でのサウンド・チューニングテクニックを解説している。4回目となる今回は、“10バンドイコライザー”の操作方法解説の後編をお届けする。講師は、埼玉県の実力ショップ、東京車楽の木村さんだ。調整にご興味のある方は、今回も要熟読!



先週に引き続き、“10バンドイコライザー”の使い方について解説していく。まずはざっと先週の記事内容をおさらいしておきたい。



先週の記事では、“ピンクノイズ”を鳴らして“測定機”で現状を把握。その上で、“調整は下の帯域から行う”ことと、“まずはピークをなくしていく”、この2つをセオリーとしてご紹介した。



今回は、さらなるコツを解説していく。



「各楽器の大体の周波数帯域を知っておくことも大事なことですよね。それがわかっていると、気になる音があった時に、どのあたりを触ればいいのか見当を付けやすいんです。例えば、バスドラの中心周波数は80〜100Hzあたりであるとか、シンバルは300Hzよりちょっと低いところから音が出ていて、鳴り響く帯域は10kHz前後あたりであるとか。調べるといろいろと出てくると思います。そして大事なのは、それらを実際に聴いて感じておくことだと思うんですよ。例えばバスドラの音だけに注目して、『DIATONE SOUND.NAVI』の“10バンドイコライザー”の63Hz、125Hzを上げ下げしてみます。それに応じてバスドラの音がどう変化するかを聴きわけてみたり、その上の250Hz、500Hzを触ったときにはどう聴こえるのかを聴きわけてみたり。こういった経験則を多く持っておくと、イコライザー調整が上手になっていくと思います」




DIATONE SOUND.NAVI





細かな、具体的なテクニックもお聞きした。



「ボーカルの“さしすせそ”がうるさく感じた時は、8kHzあたりを下げるのが1つのセオリーです。ただ、8kHzを触っても、“さしすせそ”のうるさい感じが取れないこともあります。その時は、その半分の4kHzを触ってみてください。それでも改善しなかったら、その半分の2kHzを。このように“半分下”の帯域へと下がりながら調整していく、というのも1つのコツです。最終的に63Hzを下げてみたら8kHzのピークが取れた、なんていうこともあり得ます」



他にもコツがあるだろうか。



「サブウーファーを使う場合においては、“イコライザー”調整の前段階として、“ドアのミッドウーファーにしっかりと仕事をさせる”という意識を持っていただきたいですね。後からサブウーファー帯域を“イコライザー”で持ち上げたとき、その上の帯域をミッドウーファーが鳴らし切れていなかったら、サブウーファーの重低音がフロントとつながってきません。サブウーファーを足すからこそ、ミッドウーファーの鳴らし方が大事になる、と、頭に入れておいていただきたいですね。調整上の問題というより、取り付けに関する問題なので、これついては、プロショップで相談されるのが良いと思います。



あとはパッシブクロスオーバーネットワークで鳴らしているとき、クロスポイントの周辺をちょっと下げてみるとすっきりしてくるケースがあります。クロスポイント周辺はインピーダンス補正がかけられていますので、問題が発生しないはずではあるのですが、そうとも限らないんですね。クロスポイント周辺の音は、ツイーターからもミッドウーファーからも出てきますので、厚くなってしまうケースもあるんですよ。パッシブクロスオーバーネットワークのクロスポイントがどこなのか調べて、そのあたりを下げてすっきりすかどうか。試して損はないと思いますよ」



最後に、“イコライザー”調整との向き合い方も聞いてみた。



「ピークを取り、車室内をフラットな特性に持っていくのが“イコライザー”の役目です。しかし、それがすべてでもないと思うんですよね。音の好みは各人で違って当然です。“イコライザー”を“味付け”のために使ってもいいと思うんですよ。何が正解かは人それぞれですから、お好みでいろいろと操っていただきたいですね。ただ、どうすると“フラット”な特性になるのかを掴んでおいたほうが良いとは思います。良い状況を得て、その上で味付けを楽しむ。そのような考え方をしていただくといいのかな、と思います」



さて、4回にわたって展開してきた『サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編』、いかがだったろうか。多少難しい内容も含んでいたが、これを機会に、いろいろといじって楽しんでいただきたいと思う。詳細な調整はプロショップにお願いしつつ、自分でもやってみる。そうすると、カーオーディオライフはもっと楽しくなる。ぜひともトライを。




《太田祥三》
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