『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編 #2: “マルチウェイタイムアライメント”後編 | Push on! Mycar-life

『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編 #2: “マルチウェイタイムアライメント”後編

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『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編
  • 『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編


講師:木村友紀さん(東京車楽)


『DIATONE SOUND.NAVI』のサウンド・チューニングテクニック解説の2回目をお届けしたい。今回は“マルチウェイタイムアライメント”調整の後編だ。講師は前回に引き続き、埼玉県の実力ショップ、東京車楽の木村さん。それでは早速、解説に入っていこう。



今回は、フロント2ウェイスピーカーをパッシブで鳴らす場合の“マルチウェイタイムアライメント”の操作方法をお教えしている。まずは、“マルチウェイタイムアライメント”をかけるための“クロスオーバー”設定を行う必要があり、前回はそのやり方を解説した。基本は、パッシブクロスオーバーネットワークで実際に行っているクロスポイントと同様なところで設定すること、だった。それができたらいよいよ、“マルチウェイタイムアライメント”の本編の操作に移っていく。





DIATONE SOUND.NAVI





さて、何から行うといいのだろうか。



「まずは、“実測による距離の入力”を行います。タイムアライメントの操作は奥が深く、ショップによってやり方も変わってきたりするのですが、基本的な手順と言えば、“実測値の入力”からですね。



これを行う上でのポイントは、なんといっても“正しい距離を計測すること”に尽きます。右の耳から右のツイーター、右のミッドウーファーまでのそれぞれの距離、そして左の耳から左のツイーター、左のミッドウーファーまでのそれぞれの距離を、できるだけ正確に測りましょう。ツイーター、ミッドウーファーともに、中心点からの距離を計測します。



可能ならば誰かに手伝ってもらうといいと思います。そのほうがやりやすいですね。1人で行うと、正確に測るのが難しいんですよ。メジャーを伸ばしたときに、知らず知らずのうちについつい頭が動いてしまって。スピーカーに気持ちが集中しますから、体がスピーカー方向に突っ込んでしまうんですね。やむを得ず1人で測る場合には、くれぐれも頭を動かさないように注意してください。それと、メジャーは曲がらないタイプのものを使うといいですね。ただ、先端に布を巻く等の保護をしたほうがいいと思います。何かをキズ付けてしまわないように、気を付けたいですね」



次には何をすればいいのだろうか。



「正確な距離を入力できたら、次はレベル調整を行います。“タイムアライメント”調整は、距離の設定とレベル調整がセットなんですね。音のタイミングと音量バランス、この両方を整えていくことが必要です。タイミングがそろっても、音量バランスが整わないと、音量の大きいほうに定位が引っ張られることになるんですよ。



まずはミッドウーファーはオフにして、ツイーターだけを鳴らして調整していきます。調整しやすい音源は、女性ボーカルですね。アカペラで歌っている音源がればベストです。コンテスト用のセッティング音源も沢山ありますので、それらを用いるのも面白いと思います。逆に、オーケストラはタイムアライメント調整には向かないですね。定位がいろんなところにありますから、分かりづらいんですよ。



音を出してみて、定位がどのようになっているか感じ取ってください。右に流れているように感じたら、右のレベルを下げる、左に流れているように感じたら左のレベルを下げてみましょう。



次に、ツイーターをミュートして、ミッドウーファーだけを鳴らして同じことをやります。ツイーターだけのときと聴こえ方が同じになるようにレベルを調整していきます」



その後の微調整はどのようにすべきなのだろうか。



「タイムアライメントの調整に慣れていない方が行う場合は、ここで終了で良いと思います。プロが行う場合は、距離の微調整とレベルの微調整を数回繰り返していきますが、慣れていない場合は、やるほどに崩れていく可能性が高まると思うんですよ。特に距離設定は触らないほうが無難です。正確な距離を測ることがとにかく重要で、それができているならば、距離はいじらなくてOKです。計測の精度こそが調整の精度だと考えてください。そして、微調整を行うのであれば、レベル調整だけを行うといいと思います。いろいろといじってみて、どうするとどう聴こえるのか、経験則を積み上げていくといいですね」



いかがだったろうか、“マルチウェイタイムアライメント”に限らず、“タイムアライメント”調整のキモは、「距離を正確に測ること」と「レベル調整」にあるようだ。そこを意識して、実践してみよう。



タイムアライメントの調整は、上手くいったときの達成感が大きい。成功すると、ステージングがグッとリアルになる。その感動を、あなたもぜひ!





《太田祥三》
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