『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編 #1: “マルチウェイタイムアライメント”前編 | Push on! Mycar-life

『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編 #1: “マルチウェイタイムアライメント”前編

カーオーディオ 特集記事

『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編
  • 『DIATONE SOUND.NAVI』を楽しみ尽くす! サウンド・チューニング テクニカル・テキスト 中級編


講師:木村友紀さん(東京車楽)



『DIATONE SOUND.NAVI』におけるサウンド・チューニングテクニックを解説していく。今シリーズは中級編。当機に搭載されている“マルチウェイタイムアライメント”と“グラフィックイコライザー”それぞれの具体的な操作方法をレクチャーしていこうと思う。講師を務めてくださるのは、埼玉県の実力ショップ、東京車楽の木村さん。とくとお読みいただきたい。



カーオーディオの音を決定する要素は3つあると言われている。1つ目は“ユニット選び”、2つ目が“取り付け”、そして3つ目が“調整”、つまりは“サウンド・チューニング”だ。“取り付け”と“調整”は、基本的にはプロショップに任せるべきだ。どちらも奥が深く、プロのノウハウに委ねたほうが良い結果が得られる。



しかし、工具が必要な“取り付け”ならいざ知らず、“調整”は大がかりな道具がなくてもある程度は自分でいじって楽しめる。プロに任せた調整データをメモリーしてそれはそれとしながらも、自分でもやってみるとカーオーディオライフがもっと楽しくなる。





DIATONE SOUND.NAVI





早速、実践法の解説に入りたい。今週は『DIATONE SOUND.NAVI』ならではの機能、“マルチウェイタイムアライメント”の扱い方をご紹介していく。システムレイアウトの違いによって操作方法も変わってくるが、今回はスタンダードなシステムレイアウト、フロント2ウェイを“パッシブ”で鳴らす場合の調整方法を伝授していこうと思う。



最初は何から行うべきか。木村さんにお聞きした。



「まずは、クロスオーバーの設定から行います。実際のクロスオーバー(信号の帯域分割)はパッシブが担当していますので、ここでは“マルチウェイタイムアライメント”を掛けるためのクロスポイントを入力するわけですね」



その数値は、どうやって決めればいいのだろうか。



「パッシブクロスオーバーネットワークでクロスしている、実際のクロスポイントと同じにするのが基本です。同じにしないと、コントロールするのが難しくなってしまいます。



例えば、実際のクロスポイントが5kHzなのに、“マルチウェイタイムアライメント”のクロスを1kHzにしたとします。実際のクロスオーバーはあくまでも5kHzのままですから、ツイーターにそれよりも低い信号が入ることはあり得ません。



5kHzより下は、あくまでもミッドウーファーが担当しています。そのミッドから鳴る音が、1kHzを境に鳴るタイミングが変わる、という仕組みなんです。状況は複雑ですね(笑)。この状況だと、フォーカスを整えるのは困難です」



難しい話だが、ご理解いただけただろうか。とにもかくにも、2ウェイをパッシブで鳴らす場合の“マルチウェイタイムアライメント”のクロスオーバー設定は、実際のクロスと同じに、と覚えておいてほしい。





DIATONE SOUND.NAVI





では、実際のクロスポイントはどうやって調べたらいいのだろうか。



「市販スピーカーだったら、カタログや取説でパッシブクロスオーバーの数値を見ればOKですね。問題は、純正スピーカーの場合です。



方法は2つあります。1つはツイーターの設置場所にアクセスして、コンデンサーを見つけることです。そうするとコンデンサーに○○μF(マイクロファラッド)という数値が書いてありますので、その数値からハイパスフィルターの値を導き出す、という方法です。



もう1つは測定器で測る方法ですね。こちらのほうがやりやすいかもしれません。スマホアプリでもありますから、探してみるといいですね。そうして、ミッドウーファーをミュートして、ツイーターだけを鳴らしてどこまで出ているかを測定してみてください。測定器はあると便利です。用意しておいて損はないと思いますよ。



ただ、純正ツイーターではコンデンサーが1つの直列型の場合が多く、この場合スロープは-6dB/octですので、とても緩やかです。測定機材によっては画面で見極めにくいかもしれません。



その場合は、最初の方法のほうが確実ですね。計算式をお教えしますので、参考にしてください(スピーカーのインピーダンスが4Ωの場合)。




求めたい遮断周波数Hz(ハイパス)=159,000÷コンデンサーの数値(μF)÷4Ω




例えば、純正ツイーターのコンデンサーに [50V 7.5μF] という表記があった場合は、




遮断周波数Hz=159,000÷7.5÷4=5,300




となりますので、5.3kHz が遮断周波数、ということになります」



この計算式は大いに参考にしていただきたい。そして、実際のクロスポイントさえわかれば、あとはとても簡単だ。その数値を入力するのみだ。



さて、次週は“マルチウェイタイムアライメント”そのものの操作に移る。お見逃しなく。





《太田祥三》
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