フランス発 プレミアムブランド『FOCAL』の 最新デモカーを聴く! #1: VW・Golf Variant | Push on! Mycar-life

フランス発 プレミアムブランド『FOCAL』の 最新デモカーを聴く! #1: VW・Golf Variant

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フランス発 プレミアムブランド『FOCAL』の 最新デモカーを聴く!
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1979年にフランスで創業された世界的オーディオメーカー『FOCAL』。この一大ブランドの最新デモカー3台を試聴取材する機会を得たので、その模様を4週にわたり詳細にお伝えしていく。それぞれがどのようなシステムを搭載し、どんなサウンドを奏でていたのか…。『FOCAL』の今をリポートする。





VW・Golf Variant by FOCALVW・Golf Variant by FOCAL


VW・Golf Variant by FOCAL





最初にご紹介するのは、VW・Golf Variant。製作したのは、『FOCAL』の正規輸入代理店であるビーウィズだ。



まずはシステムレイアウトから見ていこう。ヘッドユニットは、VW純正のナビシステム“Discover Pro”だ。さすがは純正システム、センタークラスターとのフィッティングが美しい。操作性の高さも特長で、ステアリングリモコンとの連携、手を近づけるだけで選択メニューがポップアップする“プロキシミティ(近接)センサー”の搭載等々、充実している。このもともとの実用性を手放したくないと考える人は少なくないだろう。というわけでこのクルマでは、敢えてその部分を残し、“Discover Pro”+『FOCAL』でどこまで音が変わるのかにトライしていた。



とはいえ、搭載しているスピーカーはお手軽モデル。ツイーターはいわゆるチューンナップツイーター、『FOCAL・TIS1.5』(税抜価格:7500円)。それにビーウィズのカスタムフィットスピーカー、『BE-FIT』のミッドウーファー『B-130』(税抜価格:7万円)を組み合わせてある。ちなみに『BE-FIT』の2ウェイコンポーネントは税抜価格:9万円なので、それよりもさらにお手頃なセット内容となっているわけだ。



取り付け位置はツイーター、ミッドウーファーともに、純正位置。ドア内部のデッドニングはゼロだ。





VW・Golf Variant by FOCALVW・Golf Variant by FOCAL


VW・Golf Variant by FOCAL





ちなみにこの純正ナビには、サウンドチューニング機能はほとんど搭載されていない。フェーダー、バランス、トーンコントロールが付いているくらい。そして敢えてそれらすべてをフラットのままで鳴らしていた。ツイーターのクロスは製品に内蔵してあるコンデンサーで行い、『BE-FIT』のミッドウーファーはフルレンジで鳴らしている、とのことだった。



試聴といえばハイエンドシステムに慣れてしまっていて、ましてやDSP不使用の音は滅多に聴く機会がない…。気分は新鮮ではあったものの、その音には大きな期待を寄せるべくもなく…。





VW・Golf Variant by FOCALVW・Golf Variant by FOCAL


VW・Golf Variant by FOCAL





ところが、一瞬の出音を聴いてはっとした。悪くないのだ。



まずは音色が上質。特に低域はかなりのレベルだ。音に芯があり、ドライブ感も十二分、パンチも効いている。その上で深みもある。トレードイン的な取り付けだったので軽く見てしまったが、価格を考えたらなるほど合点がいった。悪いはずはない。



そして、高域。こちらは正真正銘のエントリーグレードなのだが、思いのほかバランスしている。明瞭な高音で、輪郭をくっきりと描き出す。重箱の角をつつくような気持ちで耳をそばだててみれば、低域ほどの解像度はない。しかし、価格を聞いていなかったらそのことに気が付かなかったかもしれない。バランスの不自然さはほとんど感じなかった。



あと、驚いたのは音像の高さ。タイムアライメント等の調整機能が使われていないのに、ステージが目の前に広がっていたのだ。フォーカスはジャストではないものの、音像がフロントガラスの高さまでしっかりと上がっている。



これはビーウィズスピーカーの“偏心コーン”がなせるワザだろう。中心がオフセットされていることを利して指向性を制御できることも、“偏心コーン”のメリットだ。それがいかんなく発揮されている。



いやはや、なかなか興味深い試聴となった。『FOCAL』のチューンナップツイーター侮り難し、である。そして『ビーウィズ』の『BE-FIT』の実力も再認識。貴重な体験ができた。



これまで『FOCAL』と言うと、上級グレードのスピーカーに目が行きがちだったが、エントリーグレードの製品の実力の高さを感じ取れたのは大きな収穫だった。



さて次週は、一旦『FOCAL』とはどんなブランドであるのかをおさらいしてみたい。実力についての認識を新たにしたこのタイミングで、ブランド・ヒストリーを改めて紐解いてみようと思うのだ。



次週もお付き合いいただけたら幸いだ。




《太田祥三》
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