カスタム・オーディオマシン Special Feature !! スピンオフ! その、“サウンド・クオリティ”にズームイン!! #1: DHIHATSU・TANTO CUSTOM by Garage-A | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! スピンオフ! その、“サウンド・クオリティ”にズームイン!! #1: DHIHATSU・TANTO CUSTOM by Garage-A

音と作りにこだわり抜いた秀作マシンをご紹介している連載企画、“カスタム・オーディオマシン Special Feature !!”。その“スピンオフ”版をお届けする。企画主旨はズバリ、「カスタム・オーディオマシンのサウンド・クオリティに迫る」こと。いつもは、コンセプトとカスタムの詳細をお届けしているのだが、ここではインプレッションリポートをメインとする。まずは、本家連載にも登場したことのある、群馬県の実力ショップ・Garage A製作のタント カスタムをピックアップ。ド級のカスタムを魅せるこのクルマの、音質性能や、いかに!

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !! スピンオフ! その、“サウンド・クオリティ”にズームイン!!


音と作りにこだわり抜いた秀作マシンをご紹介している連載企画、“カスタム・オーディオマシン Special Feature !!”。その“スピンオフ”版をお届けする。企画主旨はズバリ、「カスタム・オーディオマシンのサウンド・クオリティに迫る」こと。いつもは、コンセプトとカスタムの詳細をお届けしているのだが、ここではインプレッションリポートをメインとする。まずは、本家連載にも登場したことのある、群馬県の実力ショップ・Garage A製作のタント カスタムをピックアップ。ド級のカスタムを魅せるこのクルマの、音質性能や、いかに!

昨年の11月にスペシャル・フィーチャーしたこのタント カスタム。覚えている読者の方も多いだろう。「カーオーディオの楽しさを“全部載せ”」することをコンセプトに製作されている傑作車両だ。

“全部”とは、電動ギミックも含むショーカーカスタム、外向きサウンドシステム、内装フルトリム、最新デジタルデバイス導入、ビジュアルワーク、そして、Hi-Fiサウンドシステムまで。そして、ここに来てさらなる新要素も追加搭載された。それは、“ハイレゾ対応”だ。



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サウンド・インプレッションをお伝えする前に、まずはシステムレイアウトをご紹介しておこう。

ヘッドユニットは、以前まではカロッツェリア・サイバーナビ+iPod touchのWヘッド仕様だったが、今はそこに、パイオニア・ステラノヴァが組み込まれている。このユニットでiPhoneからハイレゾ音源をワイヤレスで受け、ifI-Audio製iLinkで変換されたデジタル音声信号をプロセッサーに送り込む。プロセッサーはハイレゾ対応機、ヘリックス・DSP PRO。ちなみに以前はサイバーナビをCDプレーヤーとしても機能させていたが、今は外付けのCDドライブをシステムにプラスしていて、CD再生はそれを使って行っている。CD再生時のサウンド・クオリティをさらに向上させるためだ。

そして、パワーアンプにはグラウンドゼロ・GZPA Reference 4XSと、サブウーファー用としてロックフォード・T1500-1bdCPを採用。スピーカー群は、ツイーターがグラウンドゼロ・GZPT 28SX、ミッドウーファーが同・GZPK 16SQ、サブウーファーが同・GZHW 30X×2発、という構成だ。アンプ、スピーカーともすべてに上級モデルがおごられていて、音に対する本気度がひしひしと伝わってくる。



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というかこのタント カスタム、音に対して本気であるのは言わずもがな。それは、ベース車の選定段階にまでさかのぼる。このクルマを作るプロジェクトは、“音に有利な車種”はどれかと吟味するところから始められているのだ。その結果選ばれたのが、この車種だったのだ。

選定にあたってポイントとなったのは、コクピットのデザイン。Aピラーが奥まった場所で立っていて、かつ、フロントガラスが深い。これならば、ツイーターをリスナーから遠い場所で、かつ高い位置(耳の高さ)に取り付けられる。それにより、広く深くステージが再現できる、と考えられたのだ。

かくしてツイーターは理想的な位置に取り付けられた。他のスピーカーも、音質への配慮が行き届いた取り付け方がされている。ミッドウーファーにおいては、純正位置ではない場所の鉄板に、面積の広いバッフルボードを積層して立ち上げてできる限りの強度を担保。また、サブウーファーボックスの製作に関しても、容量・強度に一切の妥協がない。完全なるサウンドコンペティター・クオリティで、インストールが実行されているのだ。



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さて、そのサウンドは…。

一聴してすぐに、それが正真正銘のHi-Fiサウンドであると理解できた。どこまでも繊細でどこまでもスムーズ。バランスもいたってナチュラルだ。情報量、S/Nも十分に確保されている。耳当たりの心地良さも抜群だ。

そして驚かされたのは、ステージの広さと深さ。ステージがガラスの外にまで広がっているのだ。ガラスがあることは目に見えているのに、それを意識させることなく、自然に大きな音像が展開されていた。

ハイレゾ音源についても、ハイレゾの良さを余すことなく表現。ハイレゾならではの音の厚み、濃さ、そしてきめ細やかさに鳥肌が立った。

このタント カスタム。造りのとんがり具合から受けるイメージと異なり、そのサウンドは実にマイルドだった。優しく穏やかで、緻密で濃厚。それでいてキレもある。上質なサウンドが堪能できた。

“全部載せ”をコンセプトとしているこのクルマ。そのすべてが一級品であることを再認識。流石の1台だ。

《太田祥三》
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