その音は何を語るのか…。 ダイヤトーン・デモカーを聴く #3: MAZDA・CX-5 編 | Push on! Mycar-life

その音は何を語るのか…。 ダイヤトーン・デモカーを聴く #3: MAZDA・CX-5 編

ダイヤトーンのデモカーをご紹介している当コーナー。今週は、『マツダ・CX-5』についてリポートする。前回まででご紹介した『アルファ ロメオ・ジュリエッタ』は、外部アンプを使用した本格システムを搭載していたが、こちらは一転して、『DIATONE SOUND.NAVI』の内蔵アンプでスピーカーをドライブするライトな仕様になっている。さて、このデモカーのサウンドコンセプトと、その実際の音とは…。

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その音は何を語るのか…。 ダイヤトーン・デモカーを聴く


ダイヤトーンのデモカーをご紹介している当コーナー。今週は、『マツダ・CX-5』についてリポートする。前回まででご紹介した『アルファ ロメオ・ジュリエッタ』は、外部アンプを使用した本格システムを搭載していたが、こちらは一転して、『DIATONE SOUND.NAVI』の内蔵アンプでスピーカーをドライブするライトな仕様になっている。さて、このデモカーのサウンドコンセプトと、その実際の音とは…。

まずは、デモカー『マツダ・CX-5』のコンセプトから解説していこうと思うのだがその前に、搭載システムをご紹介しておきたい。

ヘッドユニットは言うまでもなく、『DIATONE SOUND.NAVI』NR-MZ90PREMI。そしてフロントスピーカーにダイヤトーン・DS-G20を、サブウーファーにSW-G50を使用している(サブウーファーをドライブするパワーアンプは、JLオーディオのXD300/1)。

ちなみに、スピーカーの取り付け方は敢えて簡易な仕様としてある。ミッドウーファーはインナーバッフルで取り付け、デッドニングはポイント制振材を要所に貼る程度にとどめてあるとのことだ。また、ツイーターは専用のツイータースタンドを用いて、ダッシュ上にポンと置くようにして固定してある。

というわけで、コンセプトはずばり、“ダイヤトーンサウンドナビ+エントリースピーカー(簡易取り付け)で、ハイエンドシステムに迫る音を獲得できることをデモする”、である。


『DIATONE SOUND.NAVI』NR-MZ90PREMI

『DIATONE SOUND.NAVI』NR-MZ90PREMI


サブウーファーの有り・無しでそれぞれデモが可能なのだが、サブウーファーが無い状態で、ヘッドとスピーカーの総費用が約30万円。しかも取り付け方もライトなので、取り付け工賃も最少に収められている。AV一体型のカーナビも込みでこの価格であり、かつプラスの工賃も最低限、それでいてハイエンドシステムに迫る音が聴けるのであれば、相当にインパクトがあるだろう。

ちなみに、フロントスピーカーは“マルチ”接続で鳴らされていた。つまり、リアスピーカーは鳴らさずに、内蔵アンプの4chをすべてフロントスピーカーにあてがう方式だ。リアスピーカーを殺さずに、フロントスピーカーはパッシブで鳴らす手もあるが、フロントステージの音質を優先させようと思えば、1つのスピーカーユニットにパワーアンプの1chずつを使った方が有利だ。というわけで、当システムで聴けるベストを叩き出すために、“マルチ”が採用されているのである。


DS-G20DS-G20

DS-G20


さて、CDをセットして音を出してみると…。

もし本格的なカーオーディオを聴いたことがない人がこれを聴いたら、まずは音が真正面から聴こえてくることに驚くだろう。さらには音質の耳当たりの良さ、つまり質感の良さにも驚くはずだ。純正オーディオとはまったく異質な、本格カーオーディオシステムの音にカルチャーショックを受けるに違いない。カーオーディオの入門者の心を鷲づかみするであろう、相当にハイクオリティなサウンドを奏でている。

そして、そのハイクオリティさの度合いだが…。これはまさしくハイエンドシステムに迫る音、と言って過言ではない。高域の繊細さ、滑らかさ、フォーカスの確かさ、音像の立体感、それらがすべてハイレベル。

上級者がこの音を聴けば、“インナー”で、“ポン置き”であることに驚きを禁じ得ないだろう。そして、これ以上取り付けを追い込んだり、上級スピーカーを付けたりとステップアップしていったら、どこまで音が良くなるのか…、とワクワクしてくるのではないだろうか。


SW-G50

SW-G50


次には、サブウーファーをオンにして聴いてみた。それまで低域に不足感は感じていなかったが、オンにすると低音に芯が入り、エネルギー感が向上した。実に心地よい低域だ。反応も素早く音楽のノリも増している。

そして、サブウーファーボックスはトランクにあるのに、低域も完全に“前方定位”している。フロントスピーカーと振動板素材が同一であることも効いているのだろう、フロントスピーカーとの繋がりが良く、サウンドに一体感がある。

ライトなシステムでスタートしても、いつかはサブウーファーは入れるべきだと実感した。この音を獲得できる素養を備えておきながら、ここまで進化させないのはもったいない…。

さて、ダイヤトーン・デモカー『マツダ・CX-5』。このクルマは、幅広い層に対して、それぞれにインパクトを与えられる興味深いデモカーだ。初心者もベテランも、ご自宅の近くにこのクルマがやってくる情報を掴んだら、ぜひとも試聴会場まで足を伸ばしてほしい。新鮮な感動が味わえること請け合いだ。試聴会情報は、下記のサイトを、要チェック。

http://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/club-diatone/shop/listening/index.html

《太田祥三》
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