ロシア発のハイクオリティ・ケーブルブランド 『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の 2015年ラインナップをインプレッション! #1: ブランド概要解説編 | Push on! Mycar-life

ロシア発のハイクオリティ・ケーブルブランド 『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の 2015年ラインナップをインプレッション! #1: ブランド概要解説編

独自の思想とテクノロジーで、究極的な高品質カーオーディオ用ケーブルを生み出しているブランド、『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』。その2015年モデルが日本上陸を果たしたとのニュースが編集部に飛び込んできたのは、5月下旬。なんと、これまでのハイエンドグレード『リファレンス』よりもさらに上級のシリーズも加わっているとという。価格的にも性能的にも超の付くハイグレードケーブルである『リファレンス』を超えるものとは…。即、取材を申し込み、ディストリビューターであるイース・コーポレーション本社へと急行した。

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ロシア発のハイクオリティ・ケーブルブランド 『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の 2015年ラインナップをインプレッション!


独自の思想とテクノロジーで、究極的な高品質カーオーディオ用ケーブルを生み出しているブランド、『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』。その2015年モデルが日本上陸を果たしたとのニュースが編集部に飛び込んできたのは、5月下旬。なんと、これまでのハイエンドグレード『リファレンス』よりもさらに上級のシリーズも加わっているとという。価格的にも性能的にも超の付くハイグレードケーブルである『リファレンス』を超えるものとは…。即、取材を申し込み、ディストリビューターであるイース・コーポレーション本社へと急行した。

これから4週にわたり、そのニューモデルも含めた同社の2015年ラインナップの詳細リポートを、試聴インプレッションを中心に特濃でお贈りしていく。要チェック。

まず今週は、『チェルノフケーブル』とはどんなブランドなのかについて、改めて詳しく解説していく。日本初登場を果たしたのは2012年。以来その名は、特にハイエンド・ユーザーの中で徐々に浸透してきている。そして、多くの評論家、プロインストーラーの間でも評価は高まる一方だ。だがしかし、まだまだ日本市場では目新しいブランドであることは否めない。『チェルノフケーブル』と聞いてもピンと来ない方も少なくないだろう。この機会に、このブランドの特長をインプットしていただきたいと思う。


チェルノフケーブルピーター・チェルノフ・シニア氏

チェルノフケーブル / ピーター・チェルノフ・シニア氏


設立されたのは1997年。創設者は、ピーター・チェルノフ・シニア氏。『チェルノフオーディオ』として、ヨーロッパの主要なHi-Fiオーディオ製品をロシア国内で販売することから事業をスタートさせた。しかしほどなくして、それらHi-Fi製品の性能を活かし切るオーディオケーブルが存在しないことを憂い、理想のケーブル開発を目指すプロジェクトを立ち上げる。そして2003年、プロフェッショナル・ケーブル製品の開発を行うロシア初のケーブルブランド、『チェルノフオーディオケーブル』を発表。同年8月から販売をスタートさせた。

以後、欧州最大級のシェアと良質さを誇る銅生産大国であり、そして卓越した製錬技術を持つ自国ロシアの利点を最大限に活かしながら、積極的な製品開発を実行。厳選した素材を最適に組み合わせ、最高のケーブルを生み出すことに焦点を当ててきた。

どのように最高のケーブルを生み出そうとしているかについて、ポイントを絞って具体的に解説しよう。特筆すべきは、導体素材に使われている銅だ。各製品に、オリジナル素材である“BRC(Balanced Refinement Conductor)銅”を使っているのだが、これがとにかく独創的、かつ秀逸な素材なのである。

ハイエンドケーブルの世界では、銅の純度について取り沙汰されることが多いが、『チェルノフケーブル』はそれとは異なる着眼点を持って"BRC銅"を開発している。「銅の中に有益な成分を、量を厳密に管理しながら含有させている」というのだ。

これがどういうことなのかは、水をイメージすると理解しやすい。美味しい水とは、純度だけが問題となるのではない。美味しい水はミネラル成分を含んでいるか否か、ここもポイントとなる。むしろ不純物を排除した純水といわれるものは無色・無味・無臭で不味い。旨味成分や体にとっての有効成分が含まれているかどうかが、美味しさに大きく関わってくるのだ。これと同じように、音楽を正確に、かつ音楽性豊かに再現するためには、銅の中にもいわば“ミネラル成分”が必要、という考え方なのである。

誤解のないように敢えて言っておくが、この発想は、サウンドに味付けをしよう、というものではない。同社が求める理想の音とは、「音色の自然さと表現の豊かさ」「正確な音のバランス」「正確な時空間構成」である。あくまで“正確であること”にこだわり、かつ、ノイズの排除にこだわり、つまりは、オリジナルとの完全な一致を目指している。それを実現するために、“有益な成分”が必要だと考えているのである。


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結果、『チェルノフケーブル』の各製品は、正確に原音を再現しながら、音楽性豊かに心に響くサウンドを表現することを可能にしている。この、“豊かな表現力”こそが、多くのハイエンドカーオーディオ愛好家に支持されている要因でもある。

さて、そのサウンドの実際を、次週からのインプレッション・リポートで明らかにしていこうと思う。RCAケーブルを中心に、スタンダードグレードの製品からスーパーハイエンドなニューモデルまでを一気に、入念に試聴してきた。どのようなサウンドが聴けたのか…。乞うご期待!

《太田祥三》
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