カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #102: TOYOTA・ALPHARD(オーナー・小金沢晋さん) by lc sound factory 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #102: TOYOTA・ALPHARD(オーナー・小金沢晋さん) by lc sound factory 後編

音にも見た目にも妥協のない優秀車両をご紹介している当コーナー。今週も、栃木県の実力ショップ・lc sound factory製作のアルファードをスペシャル・フィーチャーする。今回はフロントセクションのカスタムを写真でお見せしながら、サウンド・システムの全容を解説していく。

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


音にも見た目にも妥協のない優秀車両をご紹介している当コーナー。今週も、栃木県の実力ショップ・lc sound factory製作のアルファードをスペシャル・フィーチャーする。今回はフロントセクションのカスタムを写真でお見せしながら、サウンド・システムの全容を解説していく。


ロックフォードの名機『T5』計16セットで
極上美麗外向きサウンドを轟かす!!

早速、システムレイアウトからご紹介していこう。

ヘッドユニットはサイバーナビ+DVDプレーヤー。プロセッサーはロックフォード・フォズゲートの3SIXTY.3。パワーアンプもすべてロックフォード。T1000-4ad×3台+T1500-1bdCP×3台という陣営だ。そしてサブウーファーもロックフォード。『T1』(15インチ)を3発搭載している。

そして、サブウーファー以外のスピーカーをすべて、ロックフォードの最上位モデル『T5』で統一。フロントドアに4セット、ダッシュの両サイドに1セット、センタースピーカーとして1セット(片ch分だけを使用)、そしてリアのサイドウォールに2セット、天井のボックスに計8セット。合計するとなんと16セット。すさまじいのひと言だ。



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ホワイトとヘビ柄レザーでスタイリッシュにキメられているコクピット。ちなみにセンタークラスターに埋められているモニターは10インチモデル。その下には2基のボルトメーターが埋め込まれている。そしてその周辺のヘビ柄模様は、ペイントフィニッシュだ。

パワーアンプの割り振りもご紹介しておこう。3台のモノchアンプは、サブウーファー1発に対して1台ずつ、というシンプルな割り振りなのだが、気になるのは3台の4chアンプの使い方だ。

ちなみに、『T5』はすべてパッシブクロスオーバーを使って鳴らしていて、その上で以下のようにアンプを割り振っている。まず1台目でドアの4セットを鳴らし切る。4chアンプの2chずつをそれぞれブリッジして2chアンプとして使用。各chで片側4セットを2Ω接続で鳴らしている。

2台目の4chアンプでは、ダッシュの計3セットを鳴らす。1、2chで左右の2セットを、もう2chをブリッジしてセンターのミッド & ツイーターをドライブ。そして、3台目の4chアンプで、リアセクションのすべてをまかなう。ここでも2chずつをブリッジして2chアンプとして使用し、それぞれのchで片側10セットずつを2Ω接続で鳴らす、という寸法だ。



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ドア下部の2発のミッドウーファーと、ドア中央の2発のツイーターが、今回増設された『T5』。フロント5セットの『T5』で奏でるサウンドは臨場感を信条としていて、特にライブ音源の再生でその真価を発揮するという。

さて、このシステムでどのようなサウンドを目指したのかを解説していこう。ポイントは2点に集約される。1点目は「T5のポテンシャルを十二分に発揮させること」。2点目は「低音を正しく美しく鳴らすこと」。ショーカーであるのでギャラリーアピールを重視しているのだが、迫力だけで押し切ろうとせず、音色で訴えかけようとしているのである。オーナーが惚れ込んでここまでの数を搭載した『T5』。その性能を引き出しその音色をギャラリーに届けよう、というわけなのだ。

それを実現させるには、ひたすら取り付けを追い込むのみ。強固な固定、適切な背圧の処理、各所の防振と、1発1発に対して基本を徹底。Hi-Fi車両で行うのと同様のレベルでそれぞれの『T5』を取り付けて、素性を100%発揮させることに努めた。結果、艶やかで潤いある外向きサウンドをゲット♪

そして、その『T5』サウンドを下支えするために、低域のクオリティにもこだわった。ポイントは、サブウーファーに対しては1発につき1台ずつのパワーアンプをあてがっていること。『T5』の16セットに対して3発だけしかないわけで、その分1発ずつを確実にドライブさせる必要があったのだ。動かす、止める、を確実に行うためのこだわりだ。サブウーファーボックスの構造・強度にも細心の注意を払い、バランスを乱さぬようそれぞれのゲイン調整も改めて厳密に行い、良質な低音をデリバリーするための努力が惜しみなく注がれている。



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サイバーナビはセンターコンソールの前側に設置され、そのすぐ下側にDVDプレーヤーがセットされている。その向かい側(後ろ側)に、ロックフォードのプロセッサー、3SIXTY.3が鎮座している。最後の写真はオーナーの小金沢さん。熱意の人。

その上で、室内でのサウンドでは「臨場感」を追求。多発スタイルなので、厳密なステレオイメージの再現よりもライブ感の獲得を重視。コンサートホールのようなサラウンド感を再現し、リスナーを音で包み込むことに成功している。

いかがだったろうか。ハイクオリティなカスタムと、ハイインパクトなサウンドを両立させたこの“ホワイトスネイク”アルファード。実は、この姿をもってしても、まだ完成型ではない、とのことだ。さらなる進化を果たすプランが、実は今も進行中。今後にも、大いに注目すべし!

《太田祥三》
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