カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #90: TOYOTA・ESTIMA(オーナー・伊藤康弘さん)by Sound Station Winning 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #90: TOYOTA・ESTIMA(オーナー・伊藤康弘さん)by Sound Station Winning 後編

ルックスもサウンドも冴えわたる優秀車両をご紹介している当コーナー。今週も先週から引き続いて、滋賀県の名店・サウンドステーション ウイニングが製作した伊藤さんのエスティマをスペシャル・フィーチャーする。今回は、オーディオシステムの全貌をじっくり解説! ご堪能あれ♪

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


ルックスもサウンドも冴えわたる優秀車両をご紹介している当コーナー。今週も先週から引き続いて、滋賀県の名店・サウンドステーション ウイニングが製作した伊藤さんのエスティマをスペシャル・フィーチャーする。今回は、オーディオシステムの全貌をじっくり解説! ご堪能あれ♪


超リアルに6.1chシアターサウンドを再現!
徹底した位相管理で、それを実現!

まずはシステムレイアウトから解説していこう。ヘッドユニットはアルパイン・F♯1ステイタス。そしてプロセッサーも同シリーズの最終モデルを贅を尽くして2台使用。パワーアンプには、ロックフォード・フォズゲートのパワーシリーズを4台採用している。4chモデルであるT600-4を2台、そしてモノラルアンプのT1500-1×2台という内訳だ。スピーカーシステムは6.1ch構成。すべてにロックフォードのT1を採用している。フロントのみセパレート2ウェイで、あとはセンター、リアサラウンド、リアセンターがすべてコアキシャルモデル。そしてリアゲートに装着している外向き用のスピーカーも同じくロックフォードのT1だ。こちらは6インチのセパレート2ウェイを2セット使っている。そしてサブウーファー2発もロックフォードのT1で統一している。



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デジタルデバイスもすっきりと取り入れている。センターコンソールにはiPad 2とiPad miniを、グローブボックスにはiPhone 6 Plusをセット。すべてオーディオソースとして機能している。

というわけで、バリバリのシアターシステムを搭載しているこのエスティマ。サウンドコンセプトは言うまでもなく、“シアターサウンドの追求”だ。しかも、名機、F♯1ステイタスのプロセッサーを2台使っての6.1chシステム。気合いの入り方はマックス・レベルだ。

どのようにシアターサウンドが追求されているのか、サウンドチューニングのキモをお聞きしたのでご紹介していこう。

最大のポイントは、“6.1chすべてにおける位相合わせの徹底”とのことだ。フロント以外のスピーカーにすべてコアキシャルモデルを採用しているので、まずはそれぞれのchにおける2ウェイの位相合わせはOK。その上で、タイムアライメント調整等をシビアに煮詰めていく。各ch間のフォーカスをジャストに合わせることで、サラウンド感、立体感、移動感を正確に再現できるようになるのだ。



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フロントスピーカーとして採用されているのは、ロックフォード・フォズゲートのT1。ミッドウーファーの周りはシルバーのレザーでフィニッシュ。ツイーターの周囲はブラックレザーで仕上げた。

特に重要なのは低音だという。位相を合わせる前に、良質な低音をしっかりと再生することが大前提になるとのことだが、それを実現した上で、各chの位相を合わせていくと…。そうすると例えば爆発音が圧倒的にリアルになる。逆にフォーカスが甘いと、爆発音の出所の特定や、爆発衝撃の“移動感”が曖昧になってしまう。なぜなら、爆発音は低音だけでできているのではないから、だ。何かが壊れる際に発生する超高音も混ざっているし、倍音成分もある。フロント左右の定位、サラウンド左右の定位、前と後ろとの定位、これらがすべて合致して初めて、爆発音がリアルになる、というわけだ。量、リアリティ共にハイレベルに低音を再生できるかどうか、ここにシアターサウンドの神髄があるのだ。



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アルパインのF♯1のヘッドを導入する以前は、カロッツェリアの、インダッシュモニターを備えたAVヘッドをシステムの核として使用していた。そのユニットもセンターコンソール前方にセットして、サブヘッドとして使用している。

そしてこのエスティマでは、その前提となる“低音をしっかり出す”ことにも抜かりがない。フロント左右2ウェイ+センター+サラウンド左右+リアセンター、これら計8ch分を2枚の4chアンプで鳴らしているのに対し、サブウーファー2発には、それぞれに1台ずつハイパワーモデルをおごっている。

押さえるべきはしっかり押さえ、その上で位相合わせに命をかける。こうして、完膚無きまでのシアターサウンドを実現させているのである。

いかがだったろうか。カスタムにおいてもサウンドにおいてもブレずに進化を続け、徹底して理想が追求されてきたこのエスティマ。そして自分の好きなスタイルを、自分の好きは音を、日々楽しんでいる伊藤さん。このクルマもまた、カーオーディオカスタムはこうありたいとぼくらに教えてくれる、手応えある1台だ。



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《太田祥三》
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