『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ90” & “NR-MZ90PREMI”プロ・ショップ、かく語りき! #1: サウンドステーション ウイニング(滋賀県) | Push on! Mycar-life

『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ90” & “NR-MZ90PREMI”プロ・ショップ、かく語りき! #1: サウンドステーション ウイニング(滋賀県)

各地で話題沸騰中の『DIATONE SOUND.NAVI』2014年モデル。先月には試聴室でのインプレッションを中心に、概要、特長を詳しくリポートした。今月はさらに1歩踏み込み、プロショップの評価をお届けしていこうと思う。“90”となった今モデル。進化のほどは期待以上なのか、または…。プロならではの視点で大いに語っていただく。

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『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ90” & “NR-MZ90PREMI”プロ・ショップ、かく語りき!


各地で話題沸騰中の『DIATONE SOUND.NAVI』2014年モデル。先月には試聴室でのインプレッションを中心に、概要、特長を詳しくリポートした。今月はさらに1歩踏み込み、プロショップの評価をお届けしていこうと思う。“90”となった今モデル。進化のほどは期待以上なのか、または…。プロならではの視点で大いに語っていただく。

トップバッターとしてご登場願ったのは、滋賀県の有力ショップ、サウンドステーション ウイニングの中江さん。発表とともに、指名買いのオーダーが多数入ったと言う同店。店頭での試聴会イベントも既に実施ずみで、その実力を早くもがっちりと把握しているご様子だ。単刀直入に、“NR-MZ90PREMI”の音についての感想をお聞きした。

「“NR-MZ90PREMI”、相当にイイですよ。ポイントは“マルチ & パッシブ設定の3ウェイ/L”。これができるようになったことが、とにかく大きな進化です。この機能は相当に効きますね」

さて、この“マルチ & パッシブ設定の3ウェイ/L”。先月の『DIATONE SOUND.NAVI』特集でも解説したが、これが何であるのか、ここでもう1度、おさらいしておこう。

これは、2ウェイスピーカーをマルチアンプ接続で鳴らした時に、ミッドウーファー帯域に対して“マルチウェイタイムアライメント”をかけて、あたかも3ウェイスピーカーであるかのように扱って調整を行える(仮想3ウェイ調整)、という機能だ。

“マルチウェイタイムアライメント”とは、実際のクロスオーバー(信号の帯域分割)は“パッシブクロスオーバーネットワーク”で行うのだけれど、プロセッサー内であらかじめ、帯域分割されるそれぞれの信号にタイムアライメントをかける、というものだ。

この機能を使うことで、“仮想3ウェイ調整”が可能になるのだ。実際はミッドレンジはないのに、ミッドレンジがあるものとしてタイムアライメントをかけることができるのである。


NR-MZ90PREMI搭載マシン(サウンドステーション ウイニング)NR-MZ90PREMI搭載マシン(サウンドステーション ウイニング)


ちなみに、前モデルでも“仮想3ウェイ調整”は可能だった。しかし、ツイーター帯域を“仮想”で分割することしかできなかった。それに対し今回からは、ミッドウーファー帯域を“仮想”で分割できるようになったのである。“3ウェイ/L”のLは、“ロー”のLである。

さて、これがどのように“効く”のか。

「ミッドウーファーの受け持つ帯域は広いんですよね。なので、低域の音と、中高域の音でバランスが乱れがちです。右側のミッドウーファーと左側のミッドウーファーでは、リスナーに対しての仰角が異なってしまいますよね。これが原因で、左右の聴こえ方が変わり、低域の定位感と中高域の定位感のバランスが崩れてしまうんです。

これまでは、左右独立のイコライザーを駆使することでこれに対処してきました。しかし、“仮想3ウェイ”で調整すると、ものすごく簡単にバランスを整えることが可能なんですよ。低域の定位感と、中高域の定位感のアンバランスさを正すことができる。2ウェイシステムの弱点をカバーしやすくなった、というわけなんです」


NR-MZ90PREMI搭載マシン(サウンドステーション ウイニング)NR-MZ90PREMI搭載マシン(サウンドステーション ウイニング)


「さらに言うと、このアンバランスさは、インナーバッフルで聴いている場合のほうが大きく出やすい。アウターで鳴らしたほうが、バランスは崩れにくいんです。

この機能はつまり、特にインナーで鳴らすシステムで強みを発揮するんです。良い音を出しにくい状況でも『DIATONE SOUND.NAVI』なら良い音を出せる。

なので、まずは『DIATONE SOUND.NAVI』だけを入れただけの人、とりあえずエントリースピーカーをインナーで交換しただけの人、このようなケースで、それらのユーザーを大きく感動させることができるんです。

最初にどれだけ大きな感動体験ができるか、ここは非常に重要なポイントです。最初の感動が大きければ大きいほど、カーオーディオのことを好きになってもらえるんですね。

『DIATONE SOUND.NAVI』は、エントリーユーザーを大きく感動させられるナビです。その特長がさらに強まったんですね。素晴らしいことだと思っています」

初回から難しいところに話題が行ってしまったのだが、ご理解いただけただろうか。

今回の話をまとめておく。

新しい『DIATONE SOUND.NAVI』“NR-MZ90PREMI”の新機能、“マルチ & パッシブ設定の3ウェイ/L”は効く。それもライトなインストール法を取っている時ほど、大きな効果を発揮する。

ますます魅力が深まった、というわけだ。『DIATONE SOUND.NAVI』、今回の進化ぶりはなかなかのようだ。さて次週はどんな話が聞けるのか…。乞うご期待!

《太田祥三》
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