ポータブル DJ デバイス『MONSTER・GO-DJ』って何なのさっ!! #5: “カーオーディオ機器”としての実力を徹底検証! Part.2 | Push on! Mycar-life

ポータブル DJ デバイス『MONSTER・GO-DJ』って何なのさっ!! #5: “カーオーディオ機器”としての実力を徹底検証! Part.2

話題のニュー・ポータブルDJデバイス『MONSTER・GO-DJ』の実力を深く検証してきた当企画も、いよいよ今週で最終回だ。最後は、『MONSTER・GO-DJ』の“音質性能”について踏み込んでみたいと思う。この製品がエンターテインメント能力に秀でていることはわかっていただけたと思うのだが、カーオーディオと組み合わせて使おうとする以上、“音質性能”がどれほどなのかは、大いに気になるところだ。さて、その実力や、いかに…。

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ポータブル DJ デバイス『MONSTER・GO-DJ』って何なのさっ!!


話題のニュー・ポータブルDJデバイス『MONSTER・GO-DJ』の実力を深く検証してきた当企画も、いよいよ今週で最終回だ。最後は、『MONSTER・GO-DJ』の“音質性能”について踏み込んでみたいと思う。この製品がエンターテインメント能力に秀でていることはわかっていただけたと思うのだが、カーオーディオと組み合わせて使おうとする以上、“音質性能”がどれほどなのかは、大いに気になるところだ。さて、その実力や、いかに…。

先週の当記事では、『MONSTER・GO-DJ』をクルマの中で使った時の楽しさについて解説した。サブヘッドとして、大量の音楽データを持ち込めることと、オートDJ機能を活用することで、クラブ感覚で音楽を楽しめることが魅力だと書いたが、“音質性能”はどうなのか…。

結論から先に言ってしまおう。『MONSTER・GO-DJ』は音がいい。では、その理由は何なのか。

それを説明する前に、『MONSTER・GO-DJ』とカーオーディオとの接続方法を確認しておきたい。当機のラインアウト端子と、車内のヘッドユニットのAUX端子をピンケーブルでつなぐ、という方式となる。

サブヘッドの音楽データを高音質で取り込もうとするならば、サブヘッドからデジタルアウトし、それをカーオーディオのDSPでコントロールする、というやり方があるのだが、その方法と比べると、サブヘッド内でデジタル→アナログ変換された信号をAUX端子で受けるという方式は、手軽ではあるが、音的にはビハインドがあるはずだ。

にもかかわらず、音がいい、という理由は何なのか…。

『MONSTER・GO-DJ』の場合は、ライン出力からでも良質な音楽信号を供給できるのだ。

その主な理由は4つある。1つ1つ詳しく解説していこう。


MONSTER GO-DJ


1つ目は、『MONSTER・GO-DJ』内部のDACの性能が良いから。スマホに搭載されているそれとは、レベルが違うと思ってもらっていいだろう。スマホは多機能なデバイスであり、少なくとも音楽専用機ではない。しかし『MONSTER・GO-DJ』は音楽専用機なのだ。それだけに、音質に対してコダワリを持って設計されている。DACにもそれなりの高性能なものが使われているのである。

2つ目の理由は、DACから出力端子までの回路がシンプルであるから。スマホの場合は、DAC以降の回路は多岐に分岐される。ヘッドフォン、内蔵スピーカー、ブルートゥーストランスミッター等々…。しかし『MONSTER・GO-DJ』では、DACの先はライン出力端子だけ。ヘッドフォン端子ですら、ライン出力とは別回路。ヘッドフォン端子には専用のDACが使われていて、1DACに対して、1つの端子、という設計なのである。

これがなぜ音質にメリットとなるのかというと…。分岐が多くなると、その分、ノイズが流入する可能性が高まるのだ。しかし『MONSTER・GO-DJ』はその心配が相当に軽減されているわけだ。

そして音がいい3つ目の理由は、“ハイレゾ”音源に対応しているから(しかも、“ハイレゾ”の2曲同時再生が可能!)。

ところで、世の中には“ハイレゾ対応”をうたいつつも、ユニット内部でダウンサンプリングすることによってそれを可能としているものもある。しかし『MONSTER・GO-DJ』では、ダウンサンプリングは行われていない。

さて、『MONSTER・GO-DJ』では“ハイレゾ”音源をアナログ変換してからラインアウトするのだが、そのライン出力データが良質なために、それなりのカーオーディオシステムで再生するのであるならば、“ハイレゾ”ならでは音の良さは十分味わえる。ハイレゾ対応ウォークマンを高級ヘッドフォンで聴けば、良い音が堪能できるのと同じ理屈だ(ヘッドフォンの出力はアナログである)。

そしてもう1つ。4つ目の理由は、“タイムアライメント”機能を搭載しているから。右chと左chの音がリスナーに届くタイミングを揃えることが可能なのだ。『MONSTER・GO-DJ』からの出力は2chなので、ツイーター & ミッドウーファー間にはタイムアライメントはかけられないが、左右で掛けられるだけでも相当に威力を発揮する。少なくとも、スマホにはそのような機能はついていない。

タイムアライメント機能を積んでいないナビヘッドをコントロールユニットとして使っているのなら、『MONSTER・GO-DJ』のタイムアライメント機能はかなり有効だ。


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さて最後に、これまでの記事内で紹介していなかった、『MONSTER・GO-DJ』ならではのスペシャル機能についても触れておきたい。それは、楽器としても使用可能であること。ピアノとギター、2種類のモードがあるが、特に面白いのはギターのモード。片方の画面でコードを選択し、もう片方の画面で弦をつま弾けば、コード演奏が可能になる。ギターが弾けない人はぜひこの機能を試してほしい。憧れだったギター演奏が、『MONSTER・GO-DJ』で遂に可能になるのだ。

さて、『MONSTER・GO-DJ』の実力、可能性、音質性能、すべてを理解していただけただろうか。『MONSTER・GO-DJ』は、アナタのカーオーディオシステムの機能を拡幅し、カーオーディオライフに深みを与えてくれる可能性を秘めている。

新しいものに敏感なカーオーディオ・フリークは、早めにこれをチェックしておいて損はない。人と差を付けるにはもってこいのスペシャル・ユニットなのである♪

《太田祥三》
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