ロックフォード・フォズゲートから『Powerコンパクトシリーズ』登場! 緊急インプレッション!! #2 | Push on! Mycar-life

ロックフォード・フォズゲートから『Powerコンパクトシリーズ』登場! 緊急インプレッション!! #2

春先に新登場することが発表され、以来、日本上陸が今か今かと待たれていたロックフォードのニューパワーアンプ『Powerコンパクトシリーズ』。遂に7月中旬から日本国内でのデリバリーが開始となり、早々に各所で話題となっているが、さて、その実力やいかに…。

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ロックフォード・フォズゲートから『Powerコンパクトシリーズ』登場! 緊急インプレッション!!


春先に新登場することが発表され、以来、日本上陸が今か今かと待たれていたロックフォードのニューパワーアンプ『Powerコンパクトシリーズ』。遂に7月中旬から日本国内でのデリバリーが開始となり、早々に各所で話題となっているが、さて、その実力やいかに…。

というわけで当特集だ。この大注目アイテムの実力と魅力に深く迫っていこうと思う。先週のプロフィール紹介に引き続き、今週からはいよいよ試聴リポートをお届けしていく。じっくりとお読みいただきたい。


Powerコンパクトシリーズ#1

ロックフォード『Powerコンパクトシリーズ』。そのサウンドを体験すべく、ディストリビューターであるイース・コーポレーションを訪問したのは8月の初旬。同社の試聴室において、各モデルを多角的にじっくりと聴かせていただいた。今週から3回にわたって、そこで感じられた印象を詳細にレポートしていく。

とその前に、『Powerコンパクトシリーズ』のラインナップをおさらいしておきたい。登場したのは、以下の3モデルだ。



T400X2ad


定格出力:200W×2(4Ω) 税抜き価格:7万3000円


T400X4ad


定格出力:100W×4(4Ω) 税抜き価格:7万3000円


T500X1br


定格出力:175W×1(4Ω) 税抜き価格:9万円

今週はまず、4chモデルの『T400X4ad』についてのインプレッションをお贈りしよう。


Powerコンパクトシリーズ#2

以下のシステムで聴かせていただいた。

ヘッドユニットとして使用したのはPC。そこに取り込んだFLACフォーマットのデータを、オーディオインターフェイスを経由してパワーアンプに伝送。鳴らしたのはロックフォードの実力スピーカー『T4』(税抜き価格:17万円)。信号の帯域分割は、『T4』付属のパッシブクロスオーバーネットワークで実施した。

ケーブルはすべて『モンスターカーオーディオ』。パワーケーブルに、MCA PF8R/B(1000円/m)を、ラインケーブルに、MCA 350i-2M(8000円/2m)を、スピーカーケーブルに、MCA 350S16(800円/m)を、それぞれ使用している。


Powerコンパクトシリーズ#3

試聴は、従来の『Powerシリーズ』と比較する形で実施した。4chモデル『T400X4ad』のテストにおいては、比較対象として『T600-4』(税抜き価格:9万8000円)をご用意いただいた。

まずは『T600-4』の音から確認。

さすがはロングセラーモデル。レンジが広く、情報量も十二分。各楽器の音にハリがあり、そしてしっかりと分離されている。タイトで重い低域も、これぞロックフォードという鳴りっぷりだ。抜群の安定感である。エネルギー感たっぷりに、生き生きと音楽を聴かせてくれた。

次はいよいよ『T400X4ad』だ。

ところで、配線をしていただいている際に、実機をまじまじと観察したのだが、そのコンパクトぶりたるや、画像で見る以上のインパクトだった。相当な小ささだ。

先週の記事で、「シート下に収めることも可能だろう」と書いたが、シート下どころかグローブボックス内に収められる車種も多いはずだ。ちょっと大きめな“パッシブクロスオーバーネットワーク”といった風情なのだ。パッシブならば、ドア内部や、ドアポケットにインストールされることもあるわけで、このパワーアンプでもそれが可能だろう。

カスタム・インストールする場合には、逆にインストーラーを悩ませることになるのかもしれない。スペースが余ってしまうだろうからだ。しかし、この小ささを逆手に取った魅せ方もあるはずだ。どんなカスタムが登場するのか、そのあたりにも注目していきたい。

さて、肝心なのはサウンドだ。配線の完了を受けて、PC画面のスタートボタンをクリック…。

音を聴くまでは正直、この大きさで『T4』を鳴らし切れるだろうかと一抹の不安を抱いていたのだが、一瞬してすぐに、それが杞憂だったとわかった。

レンジの広さも十分で、躍動感もたっぷりだ。とにかく音楽を楽しく聴くことができた。

明るいサウンド傾向だと感じた。はっきりとした音だ。ロックやポップスでは特に本領を発揮しそうなイメージ。中・高域はエッジがくっきりしてシャープ。低域もほどよくタイトで、リズミックに再現する。

突き詰めて聴けば、『T600-4』と比べて情報量において少々見劣りするが、それだけ『T600-4』が優秀なアンプということでもある。価格差もあり、納得できる範囲だ。

ロックフォードらしいサウンドを存分に楽しめる。ファンの期待を裏切ることはないだろう。

そして何と言っても、最大のストロングポイントはやはり、この大きさだ。これまで、取り付けの困難さを心配してパワーアンプの導入を躊躇していた人にとって、当機は救世主となり得るだろう。取り付けスペースに悩むことなく、外部パワーアンプで得られる楽しさを獲得できるのだ。

この『T400X4ad』。カーオーディオの裾野を広げることにも寄与するモデルとなりそうだ。期待の1台の登場と言っていい。(太田祥三)

ロックフォード史上最大級のヒット商品といえるパワーシリーズのアンプの中でも非常に高い評価を受けているT600-4は、とにかくバランスの良い再生で各帯域をしっかりと鳴らしきる能力を持つ。どんなスピーカーにでも高い再現性を発揮できるパワーアンプだ。それに対してT400-abは音調が少し明るめだが立ち上がりの鋭さや低域のトルク感など、程良いレベルのバランス型に仕上げられている。ラゲッジなどに設置するのではなく、シート下やグローブボックスなど取り付けスペースに制約があり、その中で質の良いパワーアンプを使いたいユーザーには最適な製品となるだろう。(藤澤純一)

次回は、2chモデル『T400X2ad』の音をリポートする。価格は『T400X4ad』と同じ。つまり、1chあたりの単価は倍となるわけだ。音質もそれに比例するのか…。

来週の当記事も、乞うご期待♪

《太田祥三》
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