【Rockford Fosgate】超期待のハイエンドスピーカーT5652-S登場! #3: バイアンプ接続試聴編 | Push on! Mycar-life

【Rockford Fosgate】超期待のハイエンドスピーカーT5652-S登場! #3: バイアンプ接続試聴編

T5652-Sを設計したのは、ドリュー・カレンというエンジニアだ。

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【Rockford Fosgate】超期待のハイエンドスピーカーT5652-S登場!

T5652-Sを設計したのは、ドリュー・カレンというエンジニアだ。

22年以上ものキャリアを持つベテランで、多彩な履歴の持ち主で、ハエンド・スピーカーとして名高いウィルソン・オーディオを始め、ロジャーサウンド、オーラシステムなどのエンジニアリング部門を歴任している。


ドリュー・カレン

特にオーラでは家電部門の創設に貢献し、ベースシェーカーやラジアルマグネットスピーカーといった革新的な製品を開発した。

その後パラマウントピクチャーズ/ホームシアター・インターナショナル部門のエンジニアリング責任者として、ここでも家電などの創設に尽力している。15年ほど前から独立してダイヤモンドオーディオの創設にも携わっているが、ロックフォードの一員となったのは2006年のことである。

こうした経歴を裏書するように、自身の設計による特許もいくつか所有し、ロックフォードでもスピーカー部門の責任者として製品開発を進めているそうだ。


超期待のハイエンドスピーカー::Rockford Fosgate T5652-S上陸! #3: <span>バイアンプ接続試聴編</span><br />

さて前回はまず通常のネットワークで試聴したが、今回はこれをバイアンプにしてみたい。T5652-Sのネットワークは、内部のジャンパー線を外すとハイ/ローが分離されて独立する。そこでアンプはそのまま4chとし、バイアンプで聴いてみる。

中低域に膨らみのある厚手の音調が前回の感想だが、その膨らみがやや平らになるようだ。基本的なレスポンスは変わっていないが、その部分の解像度がさらに向上する印象である。おそらく左右のセパレーションが改善されるのが利いているはずだ。

ジャズではドラムの量感を保ちながらスピードがより速くなったように感じられる。ピアノのタッチは丸みを帯びて骨太だが、ベースなども低域での実在感が増したようだ。

フュージョンでもベースの弾みがよく、切れもある。サックスの粘りと艶など、やはりこの方が明瞭に思える出方だ。

クラシックではチェロの肉質感と表情が、きめ細かな手触りで描かれる。オーケストラの瞬発力が高いのは言うまでもないが、響きが整理されて肉厚な手応えがずっしりと来る感触である。ピアノのタッチもがっしりとしている。厚手なだけでなく、細かなディテールの再現力が高低両端まで広がった鳴り方だ。

これでJ-POPを聴くと、音数が豊富でバランスも取れている。一回りスケールの違う音調といっていい。ボーカルの緻密な表情が鮮やかだ。

こうなるとマルチへの期待が高まるのは人情というもの。それは次週にお伝えしたい。


T5652-S

仕様:16.5cm2Wayコンポーネントスピーカー 標準小売価格252,000円(税込) ●最大入力:300W ●定格入力:150W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:45Hz~40kHz ●能率:88,5dB ●取付穴直径:144mm(ウーファー部) ●取付深さ:71mm(ウーファー部)●スピーカーグリル:サイズ(幅×高さ)181mm×24mm

《編集部》
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