【プロショップ訪問記】Tokyo Sharaku<東京車楽>(埼玉県): “音響工学”に基づいた音作り、予算内で満足度120%以上を保証します! | Push on! Mycar-life

【プロショップ訪問記】Tokyo Sharaku<東京車楽>(埼玉県): “音響工学”に基づいた音作り、予算内で満足度120%以上を保証します!

設計者の意図を活かす

カーオーディオ ショップ訪問記
【プロショップ訪問記】Tokyo Sharaku<東京車楽>(埼玉県)

設計者の意図を活かす

皆さん、こんにちは。

今回の訪問先は、埼玉県川口市にある「東京車楽(しゃらく)」さんです。首都高中央環状線「新郷」出口からスグ。また、主要幹線道路からもほど近くアクセスのよい場所にあります。


東京車楽代表取締役:木村さん(左)とレポーター・やまさきえみ(右)

東京車楽代表取締役:木村さん(左)とレポーター・やまさきえみ(右)

お話を伺ったのは、同店代表取締役 木村友紀さん。オープンから今年で6年目を迎え、MES(モービルエレクトロニクスショー)や、BEWITHコンテストなどでも、着実に実績を上げてきている注目店でもあります。

お店の感じは外観、内装ともにウェスタン調でまとめられており、1階がピット(3台収容可)、2階が商談スペースとなっています。


東京車楽店内

「クルマを楽しむ」=「車楽」、とっても良いネーミングですよね!

早速、こちらのショップの特徴を伺ってみることに。すると、少々木村さんが困った顔をなさったのです。

「難しい質問ですね。(車種、依頼に関する)得手不得手は特にないんです。あえて言うなら『製品ごとの設計者の意図を活かす』ことと、クルマのオーナーのご要望を最優先することでしょうか」

設計者の意図?? 今度は私がやや困惑気味。なので最近の依頼の傾向は? と質問をすり替えて訊いちゃいました。

かつては「いかにも、カーオーディオやってます」的な受注が多かったとのことですが、最近では、1.取付けは『極めて』純正っぽく仕上げて欲しい、2.車内のユーティリティ=車内スペースを犠牲にしないような取付けを行なって欲しいという依頼がとても多くなっているそうです。

と、ここで木村さんより意外(?)なキーワードが登場しました。それは……

『音響工学』(!)


東京車楽店内

こちら「車楽」では、インストーラーの技術力や音楽的経験値はもちろん、『音響工学』理論に基づいたカスタマイズもまた重要なポイントにしているそうです。インストール時には、例えばスピーカーなら「その設計者の最大の意図は何か」をも考慮して取り付けるのだと言います。「何やら難しいカモ」なんて思った方、ご心配なく。ビギナーの素朴な疑問にも、分かりやすく説明してくださるとともに、納得できるまで相談に乗ってくれるのです。

「バッフルって何?」「ステレオって何?」、「なぜスピーカーは両ドアに2つ取り付けなくてはいけないの?」などといった、ややもすると「もはや常識だから」で済ましてしまいがちなことも、事前にしっかり教えていただけるのです。

私も木村さんから「バッフルの意味は分かりますか?」「オーディオがモノラルから、ステレオ(~マルチチャンネルまで)に進化していった理由は分かりますか?」と、逆に質問され、恥ずかしながら思わず「ドキリ!」としてしまいました。


東京車楽店内

こんな風に自分が納得できた上で、取付・施工をお願いできるというのは、大変安心して愛車を預けられるとお店だと思いませんか? お客様が来店された際には、まずは予算ありき→デモカー体験→プランニング、という流れで進んでいくケースが多いとのこと。

というわけで、予算30万円以内での基本的なプランを伺ってみました。

ヘッドユニット:

5~6万円クラスのアンプ内蔵型モデル

スピーカー:

ソニック・デザイン TRADE IN BOX TBE-1877(¥39,800/ペア)

(+αでサブウーファー)

これなら十分予算内。しかもおつりも来そうですネ。

ライバルはホームオーディオ


東京車楽デモカー:VW GOLFワゴンIV

東京車楽デモカー:VW GOLFワゴンIV

それでは、デモカーへ行ってみましょう! 車種はVW GOLFワゴンIV。ヘッドユニット・プロセッサーはカロッツェリア、パワーアンプとスピーカーにはBEWITHを採用しています。

インパクトのある音! 音楽のジャンルを問わず、心地良く楽しめる音作りです。しっかりとすべての音が聞こえているのに、嫌味なく聴けることにとても好感が持てました。レスポンス(音の反応)もスムース。加えて、再生時にヘッドユニットのディスプレイをオフにする(電気回路をオフにすることで余計なノイズの侵入を防ぐ)など、音質面にもかなり気を遣っている点にも「プロフェッショナルの心意気」が感じられました。こういった細やかな点の積み重ねが、コンテストでの受賞にも結びついているのでしょうね。

木村さんには、今後のカーオーディオに関する、一歩も二歩も進んだ展望があるのでご紹介しましょう。


東京車楽店内

「お客様はもちろん、カーオーディオに関心がない方であっても、iPodやUSBメモリーなどで音楽を楽しんでいる方はとても多いと思います。しかし、残念ながらカーオーディオの分野ではデジタルメディア系の製品の開発が非常に遅れているというのが僕の実感です。BEWITHのMM-1は他メーカーに先駆けて開発され、大変注目を集めるとともに、画期的な製品であると思います。ですから今後は、デジタルメディアにも対応したモデルをメーカーとともに協力し合いながら、この業界を盛り上げていきたいですね。ライバルはホームオーディオ。これは現実的には不可能に近いことですが、何か僕にできることはないかと常に考えています。趣味は? と尋ねられたときに『カーオーディオ』と言ってくださるお客様がもっと増えて欲しいと願っています」

木村さんのこの言葉には、私も「そうだなぁ。そうなるといいなぁ」としみじみ感じ入ってしまいました。


東京車楽店内

なお、こちらのお店は大手ケーブルメーカー「audio technica(オーディオテクニカ)」のデモカーも手がけているとのことで、木村さんによれば「わずか30cmであっても、音の違いがはっきりと分かる」のだそうです。また、BEWITHのスピーカー測定器「SIEG(ジーク)」も導入している点にも注目。かつて「人間の耳は測定器の奴隷ではない」と言った方がいたように思いますが、木村さんも同様、測定器の数値を絶対視するのでなく、正確に調整できているかの証明を得るためにこの測定器は非常に有効なのだと教えてくださいました。

最後にもうひとつだけ問題!

「スピーカーキャビネットの理想は何角形でしょう?」(※ヒントは「音の反射をどう処理するか」です)

最初で私が「ドキリ!」とした質問も含め、分からなかった方は、こちら「車楽」にて正解をお聞きになってくださいませ。

Ciao!

《編集部》

特集

page top